松野洋人・松井桂子・雨宮基博・初田宏樹
2単位
保育科
履修系統図番号 | 8C-2060 |
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科目区分 | 専門教育科目 |
必修、選択の別 | 選択 教職必修(幼) 教職必修(小) 保育士必修 |
授業形態 | 演習 |
到達目標 | 本演習は、教職課程の履修を通じて学生が教員として必要な知識技能・資質能力を習得したことを確認し、将来教員になる上での自己の課題を自覚し、必要に応じて不足している知識技能を補い、定着を図ることを目的としている。授業は本演習の主旨を踏まえながら「教科に関する科目」「学級経営」「職場での対人関係等」、「教員の職務」に関するより実践的な内容の理解を図る。また、学生のこれまでの教職課程学習を、履修カルテ等を通じて把握し、教育実習の反省を踏まえながら、個々の学生の課題に基づいて個別的指導を行う。 | ||||
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授業概要 | 1.教師の役割、職務内容及び実践をする上での使命感、責任感等の認識を深める。
2.社会性・協調性及び対人関係(職場内での教師間、教師と保護者・地域の人々)の必要性とこれからの自分の在り方を考える。 3.発達段階における幼児・児童の対象理解を深め、教科経営の指導のあり方を考える 。 4.教員になる上での自己課題の自覚、不足している知識技能の補完と定着を図る。 5.模擬保育(授業)はグループワークの形式で行う。 本講義は、状況によりオンライン教材等を用いた遠隔授業を行う。 本教科の担当者は、この授業の内容に関連した実務経験を有している。その実務経験を生かして指導にあたる。 |
学習内容 | ||
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回数 | 内容 | 学習のポイント(事前事後の学習を含む) |
1回 | イントロダクション―これまでの学びの振り返り | 授業概要の理解、模擬授業のペア確定。
事後学習:幼稚園教育要領、小学校学習指導要領の内容(180分) |
2回 | 教師の仕事①(グループ討論)
教師の役割と責任とは? |
幼小の教育課程の理解、教師の役割について
事前学習:これまでに出会った教師を想起しつつ、教師の責任についてのレポートを作成する。(180分) 事後学習:教師の役割と子どもに対する責任についてまとめのレポートを作成する(180分) |
3回 | 教師の仕事②(グループ討論)
教師に求められる人間関係能力とは? |
教職の意義、職務内容、服務規律等、チーム学校
事前学習:教職と他の職業との相違について調べ、レポートを作成してくる(120分) 事後学習:教職の重要性について整理し、1000字程度でまとめておく(120分) |
4回 | 模擬授業・模擬保育①のイントロダクション・説明 | 各クラスでのグループ決め、各グループ模擬授業のテーマ決定。
事前学習:幼稚園・保育所の現地調査(訪問・見学)をもとに、レポートを作成する(180分) 事後学習:模擬授業指導計画案の作成(180分) |
5回 | 学校現場の課題①幼稚園の学級経営の方法と留意点(ロールプレイ) | 幼稚園の学級経営の方法と留意点。子どもの理解の方法。
事前学習:幼稚園・保育所の現地調査(訪問・見学)をもとに、レポートを作成する(180分) 事後学習:学級経営案作成(180分) |
6回 | 学校現場の課題②子ども理解並びに保護者への対応について(ロールプレイ) | 小学校の学級経営の方法と留意点。子どもの理解の方法。
事前学習:小学校の現地調査(訪問・見学)をもとに、レポートを作成する(180分) 事後学習:授業で取り上げられなかった指導技術について整理(120分) |
7回 | 教師の指導力①(役割演技) 子どもをどう理解し、かかわるか?(グループ討論) | 教師の基本的な指導技術。子どもの理解。
事前学習:子どもとの関わりにおけるトラブル事例をノートに挙げ、まとめる。(120分) 事後学習:子どものとの関わりに関する注意点についてレポートで整理する。(120分) |
8回 | 教師の指導力②(ロールプレイ)
今日的な教育問題とその対応 |
教師の指導力②(ロールプレイ)
今日的な教育問題とその対応 |
9回 | 教師の指導力④(グループ討論)
チームとしての取り組み |
教師間の協力、教師の基本的な指導技術を理解。
事前学習:教師同士の関係性について、問題点や気になる点などを挙げ、ノートにまとめておく(120分) 事後学習:協力することについてレポートで整理する(120分)。 また、次回以降の模擬授業の準備を進めていく。 |
10回 | 模擬保育・模擬授業②実施
教師としての表現力、実践力 |
表現、実践、メディアとしての教師
事前学習:教師の発話・語りかけ・言葉がけについて、問題点や気になる点などを挙げ、ノートにまとめておく。(120分) 事後学習:本時の模擬授業の良かった点、改善すべき点について整理(120分) また、次回以降の模擬授業の準備を進めていく。 |
11回 | 模擬保育・模擬授業②準備
子どもの主体性をいかす |
子どもの活動の評価、主体性を捉える 。
事前学習:子どもたち自身の主体的な遊び・活動について、問題点や気になる点などを挙げ、ノートにまとめておく。(120分) 事後学習:本時の模擬授業の良かった点、改善すべき点について整理(120分) また、次回以降の模擬授業の準備を進めていく。 |
12回 | 模擬保育・模擬授業③実施
教師としての表現力、実践力 |
表現、実践、メディアとしての教師
事前学習:教師の発話・語りかけ・言葉がけについて、問題点や気になる点などを挙げ、ノートにまとめておく。(120分) 事後学習:本時の模擬授業の良かった点、改善すべき点について整理(120分) また、次回以降の模擬授業の準備を進めていく。 |
13回 | 模擬保育・模擬授業④実施
皆で協力して取り組む姿勢を育む |
教師の協力、チームとしての学校、保育・授業の構成
事前学習:教師同士の協力と保育・授業の成立について、問題点や気になる点などを挙げ、ノートにまとめておく(120分) 事後学習:本時の模擬授業の良かった点、改善すべき点について整理(120分) また、次回以降の模擬授業の準備を進めていく。 |
14回 | 模擬保育・模擬授業⑤実施
教材研究と指導案 |
教材研究・指導案の作成から実践、授業の展開の振り返り、教師間での討議など
事前学習:授業準備・保育の準備について、問題点や気になる点などを挙げ、ノートにまとめておく。(120分) 事後学習:本時の模擬授業の良かった点、改善すべき点について整理(120分) また、次回以降の模擬授業の準備を進めていく。 |
15回 | 全体のまとめ | 授業全般のまとめ
事前学習:これまでの学習事項のまとめを振り返っておき、模擬保育のコメントを読んでの感想レポートを準備しておく。(120分) 事後学習:15回全体を振り返り、学習内容を整理してまとめ、それぞれの学習内容と、各既習の授業と対応させた学習体系図を作成する。(120分) |
成績評価の方法・基準 | レポート50%、模擬授業30%、提出物20% |
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教科書・参考書 | 1.幼稚園教育要領 2.小学校学習指導要領 |
履修条件 | なし |