臨床心理学  

 雨宮基博

2単位

 保育科


履修系統図番号 6C-2045
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 保育士選択必修
授業形態 演習

到達目標 1.カウンセリングの諸理論の基礎を理解する。
2.ピアヘルピングの方法とピアヘルパーの基本態度を理論的かつ体験的に習得する。
3.青年期特有の心理的課題に関連するピアヘルピングの活動領域の様相を理解する。
授業概要   本演習は、教育や福祉における対人援助の基礎理論の一つである臨床心理学の知見に触れ、悩みを持つ仲間に対する理解と対応の方法の一つである「ピアヘルピング」を中心として、日常場面に即した心理的援助の方法を習得することを目的とする。本演習は、2月初旬(予定)実施の日本教育カウンセラー協会認定「ピアヘルパー」資格試験への合格を念頭に置いた構成となる。
<授業の進め方>
  講義・小テスト、及びグループワークにより進める。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 オリエンテーション 本演習で扱うテーマ、ピアヘルパー資格試験の概要
事前学習:シラバスの確認(30分)
事後学習:講義内容及び資格試験概要の再確認(30分)
2回 カウンセリング概論①
カウンセリングの定義、略史、必要性の理解及び構成的グループエンカウンターの体験的理解
事前学習:前回講義内容の復習(60分)
事後学習:小テスト結果の振り返り(30分)
3回 カウンセリング概論②
カウンセリングの種類及び関係領域の理解
事前学習:前回講義内容の復習(60分)
事後学習:小テスト結果の振り返り(30分)
4回 カウンセリング概論③
カウンセリングの過程、カウンセラー(ピアヘルパー)の態度、カウンセリングの動向の理解
事前学習:前回講義内容の復習(60分)
事後学習:小テスト結果の振り返り(30分)
5回 カウンセリングスキル①
カウンセリング(ピアヘルピング)の言語的技法・非言語的技法の理解
事前学習:前回講義内容の復習(60分)
事後学習:小テスト結果の振り返り(30分)
6回 カウンセリングスキル②
対話上の諸問題への対処及び問題への対処の理解
事前学習:前回講義内容の復習(60分)
事後学習:小テスト結果の振り返り(30分)
7回 カウンセリングスキル③
カウンセラー(ピアヘルパー)の心構え及びスキルの上達法の理解
事前学習:前回講義内容の復習(60分)
事後学習:小テスト結果の振り返り(30分)
8回 青年期とヘルパーの留意点①
カウンセラー(ピアヘルパー)の活動範囲及び倫理、青年期の課題(学業・進路・友人)に関するピアヘルピングの理解
事前学習:前回講義内容の復習(60分)
事後学習:小テスト結果の振り返り(30分)
9回 青年期とヘルパーの留意点②
青年期の課題(グループ・関係修復・心理)に関するピアへルピングの理解
事前学習:前回講義内容の復習(60分)
事後学習:小テスト結果の振り返り(30分)
10回 カウンセリング理論の復習
カウンセリングの諸理論(精神分析・行動理論・自己理論・論理療法)に関する理解の確認と定着
事前学習:カウンセリング諸理論の説明資料の復習(60分)
事後学習:テスト結果の振り返り(30分)
11回 グループワーク①(構成的エンカウンター体験)
構成的エンカウンターの体験的理解
事前学習:構成的エンカウンターについての復習(60分)
事後学習:実習を通じた体験の振り返りと考察(30分)
12回 グループワーク②(ロールプレイ)
ロールプレイによる言語的・非言語的技法の実習①
事前学習:ピアヘルピングの言語的及び非言語的技法の復習(60分)
事後学習:実習を通じた体験の振り返りと考察(30分)
13回 グループワーク③(ロールプレイ)
ロールプレイによる言語的・非言語的技法の実習②
事前学習:ピアヘルピングの言語的・非言語的技法の復習(60分)
事後学習:実習を通じた体験の振り返りと考察(30分)
14回 論述課題演習
ピアヘルパー資格試験に準拠した語句説明及び論作文の演習
事前学習:講義内容全体の再確認(45分)
事後学習:授業内作文課題の遂行(45分)
15回 定期試験(筆記試験)
筆記試験
16回 総括講義
定期試験の解説、本演習のまとめ及びピアヘルパー資格試験についての事前確認

成績評価の方法・基準 定期試験(筆記試験)70%  課題(グループワークの成果物・論述課題)30%
教科書・参考書 <教科書>
・日本教育カウンセラー協会編  (2023)  「新版  ピアヘルパーハンドブック」  図書文化  (¥1650)
<参考文献>
・日本教育カウンセラー協会編  (2002)  「ピアヘルパーワークブック」  図書文化  (¥1650)
履修条件 単位取得条件は保育科2年生であることのみだが、「ピアヘルパー」資格試験の受験には、本演習に加え「発達心理学Ⅰ」及び「教育相談の基礎」の2科目4単位を取得していることが必須となる。
 戻る