末岡尚文
2単位
専攻科保育専攻
履修系統図番号 | 6A-1015 |
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科目区分 | 専門教育科目 |
必修、選択の別 | 必修 教職必修(幼) 教職選択(小) |
授業形態 | 講義 |
到達目標 | 1.保育の基本的概念を理解し、それを用いて自己の保育観を表現することができる。
2.保育の理念及び思想を理解し、それに基づく保育実践を構想することができる。 3.保育の歴史的展開を理解し、その中に保育者としての自己を位置づけることができる。 |
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授業概要 | 本授業では、保育の基本概念や理念・制度・歴史が、実際の保育実践とどのように関わっているかを探究する。保育学をはじめとする学問的知見について広く学び、今日の保育が直面している社会的な課題について理解を深める。これらの活動を通じて保育の理念・思想・歴史と実際の保育実践とを結びつけ、自分なりの保育観を形成・確立していくことを目指す。
本授業は、状況によって、オンライン教材等を用いた遠隔授業を行う。 |
学習内容 | ||
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回数 | 内容 | 学習のポイント(事前事後の学習を含む) |
1回 | 「保育」概念の歴史 | 「保育」概念の歴史
事前学習:「保育」概念についてこれまで学んできたことを復習する(120分) 事後学習:今日の社会で必要とされる「保育」について、自分なりの考え方をまとめる。(120分) |
2回 | 実践にみる「保育」の構成要素①-子どもと家庭 | 子どもと家庭 保育実践の観察
事前学習:これまで体験してきた保育実践を、子どもと家庭の視点から振り返り記述する(120分) 事後学習:保育実践の観察内容と考察を、子どもと家庭の視点から記述する。(120分) |
3回 | 実践にみる「保育」の構成要素②-保育者と教育者 | 保育者と保育実践の観察
事前学習:これまで体験してきた保育実践を、保育者の視点から振り返り記述する。(120分) 事後学習:保育と教育の違い、保育者と教育者に求められる役割の違いについてまとめる。(120分) |
4回 | 実践をつくりだす思想①-保育の基本理念をふまえる | 保育の基本理念と実践との相互関係
グループディスカッション 事前学習:保育の基本理念についてこれまで学んできたことを復習する。保育所保育指針を読み直す。(120分) 事後学習:グループディスカッションの内容を振り返り、最も興味深かった意見と最も議論が盛り上がった議題について、理由と共に記述する。(120分) |
5回 | 実践をつくりだす思想②-保育の歴史をふまえる | 保育の歴史
保育理念・実践・制度研究に関する歴史 グループディスカッション 事前学習:保育の歴史についてこれまで学んできたことを復習する。(120分) 事後学習:グループディスカッションの内容を振り返り、最も興味深かった意見と話し足りなかった議題について、理由と共に記述する。(120分) |
6回 | 実践をつくりだす思想③-先哲の保育論・保育思想をふまえる | 保育論、保育の思想
中世~現代の保育思想 グループディスカッション 事前学習:保育の思想についてこれまで学んできたことを復習する(120分) 事後学習:グループディスカッションの内容を振り返り、最も興味深かった意見と話し足りなかった議題について、理由と共に記述する。(120分) |
7回 | 実践をつくりだす思想④-保育の現代的課題をふまえる | 保育の現代的課題
保育と社会の変化との相互関係 グループディスカッション 事前学習:保育の現代的課題だと思われるものを、各自3つ取りあげ、背景等について考察する(120分) 事後学習:グループディスカッションの内容を振り返り、最も興味深かった意見と議論を通じて自分の中で新たに提起された関心や論点について記述する。(120分) |
8回 | 子どもの遊びと学び①-子どもという存在 | 子どもという存在 子どもの観察
事前学習:「子ども」概念や「子ども観」についてこれまで学んできたことを復習する。(120分) 事後学習:今日の「子どもの権利」概念が有する意義や課題について、具体的な法制度との関わりを踏まえて記述する(120分) |
9回 | 子どもの遊びと学び②-子どもの遊びと発達 | 子どもの遊びの特質 子どもの観察
事前学習:遊びこそ学びであるという幼児期の特性をふまえ、これまでの体験のなかで印象に残っている子どもの姿について記述する(120分) 事後学習:子どもの遊びと学びの関係性について、「子どもの権利」の観点から記述する。(120分) |
10回 | 子どもの遊びと学び③-子どもの成長と環境 | 環境と保育実践の観察
事前学習:これまで体験してきた保育実践のなかで印象に残っている教育・保育環境について記述する。(120分) 事後学習:保育における「環境」の構成要素と実践との結びつきについて記述する。(120分) |
11回 | 「保育」を実践する①-保育における民主主義の取り組み | 民主主義と保育
シティズンシップ教育・保育 グループディスカッション 事前学習:教育・保育実践における「シティズンシップ」概念について、関連する文献を読み要点をまとめる。(120分) 事後学習:保育現場におけるシティズンシップ教育・保育の取り組みについてまとめる。(120分) |
12回 | 「保育」を実践する②-情報化社会における保育の課題 | ICT活用と保育
情報モラル教育・デジタルシティズンシップ グループディスカッション 事前学習:教育・保育実践におけるICTの活用と課題について、関連する文献を読み要点をまとめる。(120分) 事後学習:保育におけるICTを活用した取り組みと情報モラル教育についてまとめる。(120分) |
13回 | 自己の保育観を見直し表現する①-学問的知見と実践から学ぶ | 学問的知見と実践に基づいた自己の保育観の見直し
事前学習:自らの保育観についてまとめるとともに、具体的な実践にいかに反映させることができるかを考える。(120分) 事後学習:グループディスカッションの内容を振り返り、最も興味深かった意見についてその理由と共にまとめる。(120分) |
14回 | 自己の保育観を見直し表現する②-同僚から/と共に学ぶ | 他者との協働を通じた自己の保育観の見直し
グループディスカッション 事前学習:保育の基本概念に関する学びをふまえ、自己の保育観を見直す(120分) 事後学習:グループディスカッションの内容を振り返り、他者とのやり取りを通じて自身の保育観のいかなる点が更新されたかについてまとめる。(120分) |
15回 | レポート提出 | 授業全体を振り返り、自分なりの「保育観」とそれを実現するための具体的保育実践について言語化する
保育者になるうえでの自己課題、今後の目標を言語化する |
16回 | 自己の保育観を見直し表現する③-自己の保育観を確立する
総括講義 |
レポートをもとに自分なりの「保育観」とそれを実現するための具体的保育実践を発表する。他の受講生の「保育観」を傾聴する。
授業評価 事前学習:発表の準備をする(120分) 事後学習:自身の発表、他の受講生の発表の振り返りを行う(120分) |
成績評価の方法・基準 | 提出物(コメントシート)50%、レポート課題50% |
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教科書・参考書 | 教科書:
「幼稚園教育要領解説」 「保育所保育指針解説」 「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」 参考書: 授業内で紹介する |
履修条件 | なし |