家庭問題特論Ⅰ  

 飯野雄大

2単位

 専攻科保育専攻


履修系統図番号 9A-1005
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 必修
授業形態 講義

到達目標 1.人間と家庭、家族と日常生活について基本的概念を整理する。
2.現代社会と家庭の問題を幅広い視野でとらえ、課題意識を持つ。
3.保育者の視点に立ち、子どもと家庭の問題を考察する。
授業概要   家庭は社会の最も基本的な単位である。したがって、家庭とは何かを問うことは、人間社会の最も基本的な問題を問うことである。
本講義は、女性の社会進出をはじめ、生活様式の変化、少子高齢化、高度技術、情報化、国際化といった急速な時代の潮流の中で、現代家庭はどのような課題をかかえているのか、保育者を志す者として、現代社会の家庭の問題を、子どもを中心にすえて考える。特に、家庭の多様化に伴う課題や保育者としての対応の仕方について考える。第11回目以降は複数のテーマをもとにグループ分けを行い、各グループによるプレゼンテーションをし、全体でディスカッションを実施する。
なお本講義は、状況によって、オンライン教材等を用いた遠隔授業を行う。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 家庭とは何か 家庭についての定義の理解

事前学習:家庭・家族についてのイメージを整理しておく(30分以上)
事後学習:家庭の定義に関する小レポートの作成(60分以上)
2回 人間の歴史から見る家庭 家庭についての歴史的な背景の理解

事前学習:家庭の形成について調べておく(30分以上)
事後学習:家庭の形成についての小レポートの作成(60分以上)
3回 社会における家庭の位置づけ 家庭に関わる制度や統計資料の理解

事前学習:家庭に関する統計資料を読んでおく(30分以上)
事後学習:統計資料を読んで小レポートの作成(60分以上)
4回 多様な家庭の在り方と家族形態 家庭の多様化についての理解

事前学習:家族の多様化についての事前資料を読んでおく(30分以上)
事後学習:家族の在り方についての小レポートの作成(60分以上)
5回 現代的な家庭の諸問題 統計資料などをもとにした現代における諸問題の理解

事前学習:家庭の諸問題に関する統計資料を読んでおく(30分以上)
事後学習:家庭の諸問題についての小レポートの作成(60分以上)
6回 子育てと家庭 親の視点からの家庭についての理解

事前学習:子育てに関する資料を読んでおく(30分以上)
事後学習:子育てに関する小レポートの作成(60分以上)
7回 子どもにとっての家庭 子どもの視点からの家庭についての理解

事前学習:子どもにとっての家庭のイメージをまとめておく(30分以上)
事後学習:家庭が子ども及ぼす影響についての小レポートの作成(60分以上)
8回 保育・教育と家庭との関係 幼稚園・保育所、学校等と家庭の関係やそこで生じる課題の理解

事前学習:保育所等と家庭との関係で生じる問題についてイメージをまとめておく(30分以上)
事後学習:授業する小レポートの作成(60分以上)
9回 保育者の視点から見た家庭 保育者の立場から家庭と関わる際の課題の理解

事前学習:保育者と家庭に関連する事例資料を読んでおく(30分以上)
事後学習:保育者と家庭にに関する小レポートの作成(60分以上)
10回 子どもの障害と家庭 障害がある子どもと家庭との関係についての理解

事前学習:障害受容に関連した資料を読んでおく(30分以上)
事後学習:障害受容についての小レポートの作成(60分以上)
11回 家庭に関する諸問題の事例的検討  テーマ1 家庭の諸問題からテーマ1を決定し、グループAによるプレゼンテーションとディスカッション

事前学習:テーマ1についての資料を読んでおく(30分以上)
事後学習:ディスカッションの内容を小レポートにまとめる(60分以上)
12回 家庭に関する諸問題の事例的検討  テーマ2 家庭の諸問題からテーマ2を決定し、グループBによるプレゼンテーションとディスカッション

事前学習:テーマ2についての資料を読んでおく(30分以上)
事後学習:ディスカッションの内容を小レポートにまとめる(60分以上)
13回 家庭に関する諸問題の事例的検討  テーマ3 家庭の諸問題からテーマ3を決定し、グループCによるプレゼンテーションとディスカッション

事前学習:テーマ3についての資料を読んでおく(30分以上)
事後学習:ディスカッションの内容を小レポートにまとめる(60分以上)
14回 家庭に関する諸問題の事例的検討  テーマ4 家庭の諸問題からテーマ4を決定し、グループDによるプレゼンテーションとディスカッション

事前学習:テーマ4についての資料を読んでおく(30分以上)
事後学習:ディスカッションの内容を小レポートにまとめる(60分以上)
15回 定期試験 レポート試験
16回 総括講義 本講義のまとめとレポートの総評

成績評価の方法・基準 定期試験(レポート)50%、グループ活動による課題検討30%、小レポート20%で評価する
教科書・参考書 指定しない
毎回資料を配布する
履修条件 なし
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