図画工作科教育法特論  

 加山総子

2単位

 専攻科保育専攻


履修系統図番号 8A-2025
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 教職選択(小)
授業形態 講義

到達目標 ・図画工作科の意義と役割を、理論と実践から学ぶ。
・図画工作科の指導力を身につける。
・他教科との関連を考慮した合科の視点を理解する。

授業概要   地域の施設や大学等で行う児童の造形活動に携わり、活動の立案、準備について実践的に習得する。小学校学習指導要領図画工作科の目標および内容と指導方法や評価のあり方を、児童の発達や実態と重ねて考察すると共に、他教科との合科的な要素を取り入れ、それぞれの教科の特質を関連付けて発展的に授業を展開出来るよう、総合的な実践力を養う。
本授業は、状況によって、オンライン教材等を用いた遠隔授業を行う。
本教科の担当者は、この授業の内容に関連した実務経験を有している。その実務経験を生かして指導にあたる。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 ガイダンス
図画工作科教育の意義と目的
造形活動の役割について

事前学習
シラバスの内容を確認(20分)
事後学習  
造形活動の役割について受講レポートの作成(60分)
2回 環境との関わりと表現活動について

表現活動において感性の役割とは何か

事前学習  
「感性とは何か」の考察レポート(60分)
事後学習  
表現活動において感性の役割について受講レポートの作成(60分)
3回 幼児の遊びから小学校低学年の発達と学習
幼児期から学童期への表現の変遷

事前学習  
小学校学習指導要領解説「図画工作科」指定頁要約レポート作成(60分)
事後学習  
幼児期から学童期への表現の変遷について受講レポートの作成(60分)
4回 小学校中学年・高学年の発達と学習
表現の応用と発展(展開)について

事前学習  
小学校学習指導要領解説「図画工作科」指定頁要約レポート作成(60分)
事後学習  
表現の応用と発展(展開)について受講レポートの作成(60分)
5回 教材開発1(表現活動・指導案作成)
授業づくりの検討

事前学習
授業事例と指導法について考察レポート(60分)
事後学習  
授業づくりの検討について受講レポートの作成(60分)
6回 教材開発2(指導案作成)
教材研究(グループワーク)

事前学習
指導案の作成1(60分)
事後学習  
教材研究について受講レポートの作成(60分)
7回 模擬授業1(幼児対象),授業分析

発表・反省と改善の検討1(幼児対象)

模擬授業準備(60分)
事後学習  
発表・反省と改善の検討1(1~3学年対象)について受講レポートの作成(60分)
8回 模擬授業2(1〜3学年対象),授業分析
発表・反省と改善の検討2(1〜3学年対象)

模擬授業準備(60分)
事後学習  
発表・反省と改善の検討1(1~3学年対象)について受講レポートの作成(60分)
9回 模擬授業3(4〜6学年対象),授業分析
発表・反省と改善の検討3(4〜6学年対象)

鑑賞活動について考察レポート(60分)
事後学習  
発表・反省と改善の検討2(4~6学年対象)について受講レポートの作成(60分)
10回 表現活動の過程
造形指導の実際1

ソーラーバルーンを作る1
グループにより、制作コンセプトについての話し合い
合科または総合学習としての造形活動1
発想・イメージ・構想そして表現への展開+共働

事前学習  
ソーラーバルーンに関する調査レポート作成(60分)
事後学習  
「制作コンセプトについての話し合い」をテーマに各自が制作レポートを作成(60分)
11回 造形指導の実際2

ソーラーバルーンを作る2
コンセプトに基づきデザインを検討する
合科または総合学習としての造形活動2
空に浮かぶ造形①ソーラーバルーンの設計

事前学習  
ソーラーバルーンに関するアイデアレポート作成(60分)
事後学習  
「コンセプトに基づきデザインを検討する」を各自が制作レポートを作成(60分)
12回 造形指導の実際3

ソーラーバルーンを作る3
デザインに基づき制作の開始1
合科または総合学習としての造形活動3          
空に浮かぶ造形②ソーラーバルーンの制作

事前学習  
ソーラーバルーンの素材に関するレポート(60分)
事後学習  
「デザインに基づき制作の開始1」を各自が制作レポートを作成(60分)
13回 造形指導の実際4

ソーラーバルーンを作る4
デザインに基づき制作の開始2
合科または総合学習としての造形活動4          
空に浮かぶ造形③ソーラーバルーンの制作

事前学習  
ソーラーバルーンの素材加工に関するレポート1(60分)
事後学習  
「デザインに基づき制作の開始2」を各自が制作レポートを作成(60分)
14回 造形指導の実際5

ソーラーバルーンを作る5
デザインに基づき制作の開始3
合科または総合学習としての造形活動5
空に浮かぶ造形④ソーラーバルーンの飛行実施

事前学習  
ソーラーバルーンの素材加工に関するレポート2(60分)
事後学習  
「ソーラーバルーンの飛行実施」を各自が制作レポートを作成(60分)
「発表とディスカッションの感想」各自が制作レポートを作成(60分)

15回 総括講義
合科または総合学習としての造形活動6
空に浮かぶ造形⑤ソーラーバルーンの活動について、発表とディスカッション。
提出レポートから振り返り。

図画工作科の現状と課題そして可能性について、図画工作科の構造及び他教科との合科の視点で考察を行う。

事前学習
各班で発表データ制作(60分)
事後学習  
定期試験レポート(60分)

成績評価の方法・基準 講義への取り組み30%、講義内の課題30%、レポート40%
教科書・参考書 参考文献等は講義内で適宜紹介する、学習指導要領図画工作科
履修条件 なし
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