図画工作   人はなぜ描き作るのか、人と造形活動の関わりについて

 加山総子

1単位

 保育科


履修系統図番号 10C-1045
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 教職必修(幼) 教職選択(小) 保育士選択必修
授業形態 演習

到達目標 1.造形指導における画材・用具の取り扱いを理解する。
2.造形指導における材料・素材の特徴・性質を理解する。
3.指導者としての造形の構造・仕組みを分析し応用する力を習得する。
4.指導者としての造形活動の過程に含まれる育ち・学びの要素を、自らの製作活動をとおして確認し理解する。
授業概要   本演習は、幼稚園教諭・保育士・児童厚生員として教育・保育現場において造形活動を指導・援助していく為に必要な表現技法を作品制作をとおして造形理論の基礎を理解することを目的としておこなう。
  毎時間の制作活動において、画材・素材を使用して表現技法を体験しそれぞれの特徴を理解する。本講義は、状況によりオンライン教材等を用いた遠隔授業を行う。
  本教科の担当者は、この授業の内容に関連した実務経験を有している。その実務経験を生かして指導にあたる。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 人と造形活動




造形活動の意味について
「人は何を創って進化してきたのか」



事後学習  受講レポートへの記録(60分)
2回 造形活動の意味「造形遊び」①新聞紙で遊ぶ 表現技法の特徴の理解
課題「ヨーヨー制作」



準備学習  素材・道具の準備(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
3回 造形活動の意味「造形遊び」②きる、はる、ぬる 素材の性質および道具の取り扱いの理解
動きの構造の応用による理解
道具の準備と後片付け


準備学習  素材・画材・道具の準備(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
4回 クレヨン1  両手書き(造形遊び) 画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解
作品の保管方法の理解
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

準備学習  クレヨンの性質調査(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
5回 クレヨン2  クレヨンによる混色 画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解
クレヨンによる混色
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

準備学習  クレヨンによる描画方法の調査1(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
6回 クレヨン3  点描技法による色づくり 画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解
クレヨンによる混色見本制作
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

準備学習  クレヨンによる描画方法の調査2(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
7回 クレヨン4  クレヨンの様々な技法について 画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解
作品の保管方法の理解
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

準備学習  水彩絵の具使用の準備(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
8回 水彩絵の具1  クレヨンと水彩絵の具「バチック」 画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解
水彩絵の具による混色「色相環の作成」
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

事前学習  色彩学・色相の調査(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
9回 水彩絵の具2  色彩学  水彩絵の具の色相環   画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解
水彩絵の具による混色「同系色・補色の配色」
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

事前学習  色彩学・同系色等の調査(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
10回 水彩絵の具3  水彩絵の具のいろいろな技法  
「筆を作る・スポンジで描く」
画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解
水彩絵の具による様々な表現の特徴
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

事前学習  水彩絵の具の技法調査(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
11回 クレヨンと水彩絵の具を使用した技法1
「ステンシル技法」
画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解
クレヨンと水彩絵の具による表現の可能性
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

事前学習  ステンシル技法の調査(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
12回 アクリル絵の具+クレヨン+マーカー
「プラスチックに描く、膨らむ絵」
画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解
アクリル絵の具+マーカーを使用して、ビニール袋及びプラスチックに描く体験
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

事前学習  アクリル絵の具の調査(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
13回 アクリル絵の具+クレヨン+マーカー
「窓に描く、光を通す、光を遮る、画材の特性と表現」
画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解+グループ制作活動
アクリル絵の具+クレヨン+マーカーによるクリアシートを支持体とした表現
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

事前学習  モダンテクニックの調査(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
14回 コラージュ技法・「切る、貼る、塗る」の総合技法 画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解
事前に作成した素材を切り画面構成を考える。偶然生まれた形との出会いを、自らの表現へ昇華する体験。
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

事前学習  コラージュ技法の調査(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
15回 アクリル絵の具+クレヨン+マーカー+竹ひご
「凧揚げ」
画材の取り扱いと表現技法の特徴の理解
アクリル絵の具+マーカーを使用して、ビニール袋及びプラスチックに描く+制作物で遊ぶ体験
道具の準備と後片付け
ポートフォリオへ保管

事前学習  凧の構造について調査(60分)
事後学習  受講レポートへの記録(60分)
16回 総括講義 保育者と造形活動の関わりについて
事後学習  受講レポートへの記録

成績評価の方法・基準 作品+毎回の受講レポート  60%
総括レポート(作品レポート)40%
教科書・参考書 授業時配布資料
履修条件 なし
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