深澤早苗
2単位
食物栄養科栄養士コース
履修系統図番号 | 9N-1005 |
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科目区分 | 専門教育科目 |
必修、選択の別 | 選択 栄養士必修 |
授業形態 | 講義 |
到達目標 | 1.栄養指導の歴史を踏まえ、栄養士の役割を説明できる。
2.栄養士制度の関係法規や栄養指導にかかわる主な法律について説明できる。 3.栄養指導の意義と目的を説明できる。 4.国民健康・栄養調査の現状と動向について説明できる。 5.栄養指導のマネジメントサイクルを説明できる。 |
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授業概要 | 栄養指導の目的は、自己の健康状態を把握し、より健康でいられるための行動が自ら取れるよう指導することである。本授業は、栄養士制度の歴史と栄養士の役割、栄養指導の意義と目的、栄養指導にかかわる法規や施策、栄養指導のマネジメントサイクル等の栄養士に必要な基礎的知識を学ぶ。また、国民の健康や栄養摂取の状況を理解し、各年代がかかえる栄養問題について考える。
本授業は、状況によって、オンライン教材等を用いた遠隔授業を行う。 |
学習内容 | ||
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回数 | 内容 | 学習のポイント(事前事後の学習を含む) |
1回 | ガイダンス
日本の食生活の歴史、行事食(五節供) |
日本の食生活の歴史と和食文化
事前学習:テキスト「版序」の熟読と「目次」から教科書の内容に目を通す。(60分) 事後学習:「日本型食生活」について調べる。(60分) |
2回 | 箸の歴史、使い方 | 箸の使い方、箸を使用する文化圏の違いを知る。
事前学習:自分が使用している箸の長さを図る。箸のマナーを調べる。(60分) 事後学習:まとめプリントの見直し、復習を行う。(60分) |
3回 | 栄養指導の定義と意義
栄養指導の必要性と栄養士の役割 |
栄養指導の定義と意義を学ぶ。また、幅広い分野、業種における栄養指導の必要性と栄養士の役割を知る。
事前学習:テキスト第1章を熟読する。(60分) 事後学習:まとめプリントの見直し、復習を行う。(60分) |
4回 | 栄養指導と栄養改善の変遷
栄養指導の現在と展望 |
栄養指導の歴史を学ぶ。食糧難と栄養素の欠乏症、戦前・戦後復興の栄養改善活動、栄養指導の現在と今後の展望等について学ぶ。
事前学習:テキスト第2章を熟読する。(90分) 事後学習:まとめプリントの見直し、復習を行う。(60分) |
5回 | 栄養士の仕事<ビデオ学習> | 栄養士の仕事について、ビデオ学習を行う。
事前学習:日本栄養士会のホームページ「学生のみなさんへ」を見る。(60分) 事後学習:栄養士の仕事について調べる。(60分) |
6回 | 栄養士制度の関係法規
栄養指導にかかわる主な法律 |
栄養士法、健康増進法、学校給食法、食育基本法について理解する。
事前学習:テキスト第3章を熟読する。(60分) 事後学習:まとめプリントの見直し、復習を行う。(60分) |
7回 | 食生活・栄養に関する調査
国民健康・栄養調査① |
国民健康・栄養調査の沿革、実施状況について理解する。
事前学習:テキスト第4章を熟読する。(60分) 事後学習:まとめプリントの見直し、復習を行う。(60分) |
8回 | 食生活・栄養に関する調査
国民健康・栄養調査② |
国民の健康状態、栄養状態についてのデータを読む。各年代が抱える栄養問題について考える。
事前学習:国民健康・栄養調査のデータを読む。(60分) 事後学習:各年代の栄養問題についてレポートを作成する。(90分) |
9回 | 栄養指導のマネジメントサイクル
ゲストスピーカーによる栄養指導の教材・媒体に関する学習➀<講義> |
栄養指導の一般原則について理解する。
栄養指導の実際の場で使用する教材・媒体の目的、内容について理解する。 事前学習:テキスト第6章4を熟読する。(60分) 事後学習:まとめプリントの見直し、復習を行う。(60分) |
10回 | ゲストスピーカーによる栄養指導の教材・媒体に関する学習②<作り方の実際>
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栄養指導の実際の場で使用する教材・媒体の作り方を学ぶ。
事前学習:媒体の構想を練る。(60分) 事後学習:作成している媒体を仕上げる。(90分) |
11回 | ゲストスピーカーによる栄養指導の教材・媒体に関する学習③<媒体発表> | ゲストスピーカーを交えて、作成した媒体の発表を行う。
事前学習:作成した媒体の発表の練習をする。(60分) 事後学習:栄養指導に活用する教材・媒体について、目的、種類、対象、指導内容等をまとめる。(60分) |
12回 | 栄養指導関連の諸施策
山梨県版「健やか山梨21」および「健やか山梨21(第2次)」 |
健やか山梨21の概念と健やか山梨21(第2次)について学び、山梨の現状を理解する。
事前学習:山梨県の県民栄養調査の現状を調べる。(60分) 事後学習:まとめプリントの見直し、復習を行う。(60分) |
13回 | 栄養指導関連の諸施策
食事バランスガイドの実際と活用方法 |
食事バランスガイドについて学ぶ。実際に自分の食生活を分析しながら、活用方法を理解する。
事前学習:食事バランスガイドについて調べる。(60分) 事後学習:自分の食生活について、食事バランスを用いて分析し、レポートを作成する。(90分) |
14回 | 栄養指導関連の諸施策
食生活指針 運動指導と休養指導 |
食生活指針について理解する。
運動指導と休養指導の必要性について学ぶ。健康づくりのための身体活動基準、指針および休養指針、睡眠指針を学ぶ。 事前学習:テキスト第7章7、8を熟読する。(60分) 事後学習:まとめプリントの見直し、復習を行う。試験前学習を行う。(90分以上) |
15回 | 定期試験 | 筆記試験 |
16回 | 総括講義 | 定期試験の解説
授業の総評 事前学習:筆記試験の内容を確認する。(60分) 事後学習:筆記試験内容の見直しを行う。(60分) |
成績評価の方法・基準 | 筆記試験70%、レポート(国民栄養の現状)提出10%、レポート(食事バランスガイド)提出10%、授業内課題および発表10%を基本とし、授業への参加態度を含め総合的に評価する。ただし、筆記試験は100点満点として、59点以下の場合は、追・再試験を実施する。 |
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教科書・参考書 | 教科書「Nブックス 三訂 栄養指導論」建帛社(¥2,300+税) |
履修条件 | なし |