食品学各論  

 深澤早苗

2単位

 食物栄養科パティシエコース


履修系統図番号 7P-1010
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 製菓衛生師必修 レストランサービス技能士必修
授業形態 講義

到達目標 1.食品の変質について理解する。
2.食品の保存方法を知る。
3.特別用途食品、保健機能食品について理解する。
4.食品表示制度について理解する。
5.日本の食料自給率の推移と現状を理解する。
授業概要   食品学総論に引き続き、様々な手法を用いた食品の変質防止について概説する。また、現在の日本の食料消費について理解を深められるよう、各種資料を用いながら解説する。さらに製菓衛生師は、消費者に対して食品を提供する者として、必要な流通システムを理解することが要求される。各論では、食品の生産、流通、消費の過程の基礎知識を学び、商品販売に向けた資質を養うことを目的としている。
なお、本授業は、状況によってオンライン教材等を用いた遠隔授業を行う。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 食品の変質①
復習テスト①
食品の変質と水分、PH、温度

事前学習:教科書第2章第2節を読む(60分)
事後学習:水分活性についてまとめ、各食品の水分量について調べる(60分)
2回 食品の変質②
復習テスト②
腐敗・変敗、酸化

事前学習:自己消化について調べる(60分)
事後学習:腐敗、変敗、酸敗についてまとめる(60分)
3回 食品の保存方法(冷蔵・冷凍法、加熱殺菌法)
復習テスト③
冷蔵、冷凍、加熱殺菌による食品の保存方法

事前学習:教科書第2章第3節の食品の保存方法を読む(60分)
事後学習:食品の保存基準についてまとめる(60分)
4回 食品の保存方法(乾燥法、放射線の照射)
復習テスト④
乾燥法、放射線の照射による食品の保存方法

事前学習:乾燥法の種類について調べる(60分)
事後学習:CA貯蔵法についてまとめる(60分)
5回 食品の保存方法(酸の利用、細菌・酵母・カビの応用)
復習テスト⑤
酸、細菌、酵母、カビを利用した保存方法

事前学習:細菌、酵母、カビを利用した保存について調べる(60分)
事後学習:微生物を利用した食品をまとめる(60分)
6回 食品の保存方法(燻製法、塩蔵・糖蔵)
復習テスト⑥
燻製法、塩蔵や糖蔵による保存方法

事前学習:燻製により製造される食品を調べる(60分)
事後学習:塩蔵法についてまとめる(60分)
7回 食品の保存方法(瓶詰、缶詰、プラスチック真空包装、食品包装資材)
復習テスト⑦
食品の包装方法、食品包装資材

事前学習:魚、肉、野菜を用いた市販の缶詰の原材料名を調べる(60分)
事後学習:プラスチック真空包装についてまとめる(60分)
8回 特別用途食品、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品)
復習テスト⑧
特別用途食品や保健機能食品の概要

事前学習:市場に出回る特定保健用食品と機能性表示食品を調べる(60分)
事後学習:特別用途食品、保健機能食品を一覧表にまとめる(60分)
9回 食品表示制度(食品表示基準、期限表示、栄養成分表示、アレルギー表示)
復習テスト⑨
食品表示の基準、各種表示についての概要

事前学習:賞味期限と消費期限の違いを調べる(60分)
事後学習:食品表示制度についてまとめる(60分)
10回 食品の消費構造の変化
食料需給表、国民健康・栄養調査、家計調査など基本資料
復習テスト⑩
食料需給表の概要、国民健康・栄養調査などの基本資料の調査概要


事前学習:食料需給表の推移を調べる(60分)
事後学習:最新の国民健康・栄養調査の現状を調べる(60分)
11回 食品の消費構造の変化
食生活の変化と食品の消費変化  
復習テスト⑪
食品の消費構造の概要、食生活の変遷

事前学習:教科書Ⅲ食品学第3章第1節を読む(30分)
事後学習:山梨県の食生活の変遷について調べる(60分)
12回 食品の生産と輸入(生産の動向)
復習テスト⑫
食品生産の歴史的動向

事前学習:日本の農業就業人口を調べる(60分)
事後学習:日本の食品生産の年次推移をまとめる(60分)
13回 食品の生産と輸入(有機農産物と組換えDNA技術応用食品)
復習テスト⑬
有機農産物の原則や規格、組み換えDNA技術の概要

事前学習:有機農産物について調べる(60分)
事後学習:遺伝子組み換え食品の安全性審査の流れをまとめる(60分)
14回 食品の生産と輸入(食料自給率と食料輸入の動向)
復習テスト⑭
食料自給率の概要と我が国の食料の輸入状況

事前学習:現在の日本の食料自給率を調べる(60分)
事後学習:カロリーベースおよび生産額ベースの食料自給率の算出方法をまとめる(60分)
15回 食品・調理加工食品の特徴
(プレゼンテーション)
日本の特色ある食品・調理加工食品の製造と歴史
食品等に関する調べ学習内容についてのプレゼンテーションおよびディスカッション

事前学習:食品・調理加工食品について、製造と歴史を調べ、プレゼンテーションを作成する(240分)
事後学習:各自が発表内容をレポートにまとめる(60分)
16回 定期試験 事前学習:各回の配布プリントを見なおし、要点を整理する(270分)
17回 総括講義 本授業の学習内容の振り返り
事前学習:各回の配布プリントを振り返り、要点を整理する(60分)
事後学習:各回の配布プリント、配布資料を整理する(60分)

成績評価の方法・基準 筆記試験80%、プレゼンテーション10%、積極的授業態度10%を総合的に評価する。
教科書・参考書 「製菓衛生師全書」日本菓子教育センター
履修条件 なし
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