家庭  

 網倉玉枝

2単位

 保育科


履修系統図番号 10C-1055
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 教職選択(小)
授業形態 講義

到達目標 1.教科「家庭」の意義や目標について理解する。
2.家族・家庭生活、衣食住の生活、消費生活・環境について日常生活に必要に基礎
    的・基本的な知識及び技能を身につける。
3.家庭生活の意義や機能を理解し、小学生の発達過程と学習内容を関連づけて展開
    することができる。
授業概要   小学校の教科「家庭」の内容に準じて学習を展開する。小学5、6年生の成長、発達
段階を理解する中で、家族・家庭生活や衣食住の生活および消費生活・環境の学習をど
のように組み立てればよいのか、教材研究を通して考える。
  演習を取り入れたプレゼンテーションを行い、日常生活に必要な技術を身に付け、
学習指導に役立つようにする。
※小・中学校で家庭科の指導経験をもつ教員が、その経験を生かして、家庭科教育に求め
られる学習指導の包括的な内容を体系的に指導する。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 ガイダンス
「家族・家庭生活」
自分の成長と家族・家庭生活
授業概要と進め方
人間の成長と家庭生活及び家族のかかわりの理解
事前学習:小学校教科書「家庭」を読み、概要を把握する。(60分)
事後学習:学習指導要領及び解説を教科書の内容と対比して読み、要点をまとめる。(120分)
2回 家庭生活と仕事
家族や地域の人々との関わり
家庭生活を支える仕事の大切さや生活時間の有効な使い方の理解、家族との団らんや地域の人々との関わりの大切さの理解
事前学習:教科書を読み、児童に理解させるための手法を考えてまとめる。(90分)
事後学習:家族や地域の人々とのよりよいかかわりについての工夫点を指導案として作成する。(120分)
3回 「食生活」
食事の役割及び栄養
調理の基礎
食事の役割、栄養を考えた食事等の理解
日常食と日本の伝統食、健康を維持する食事の理解  調理計画の立て方、調理の基礎について実習前の準備学習の必要性とその実際の理解
事前学習:1食分の献立を作成する。(90分)
事後学習:「米飯及びみそ汁」調理の学習指導案を作成する。(90分)
4回 調理の基礎
  グループディスカッション及びプレゼンテーション
調理実習「米飯及びみそ汁」の指導方法の工夫と深化
事前学習:学習指導案に沿った教材の準備をする。(90分)
事後学習:①指導方法の改善とプレゼンテーションのまとめをする。(90分)
②実際に調理した写真を撮影して提出する(90分)
5回 「衣生活」
衣服の着用と手入れ
衣服の機能と快適な着用、日常着の手入れの理解

事前学習:ボタン付けや洗濯について実践し、記録する。(90分)
事後学習:日常着の手入れの実際を写真撮影して報告書を作成する。(120分)
6回 生活を豊かにするための布を用いた製作① 製作計画の立案、手縫いの方法、ミシンの扱い方、目的に応じた縫い方の修得

事前学習:教科書の内容と対比して学習指導要領及び解説を熟読する。(60分)
事後学習:縫い方標本を作成する。(120分)
7回 生活を豊かにするための布を用いた製作② 製作に必要な用具の安全な取り扱い方及び製作計画の理解
手縫いやミシンの直線縫いを用いた製作

事前学習:製作に必要な用具と材料を準備する。(材料調達を含む)(120分)
事後学習:製作物を完成する。(120分)
8回 「住生活」
快適な住まい方
整理・整頓や清掃の仕方、季節の変化に合わせた住まい方の理解

事前学習:実生活の中での住まいの様子を写真撮
影して持参する。(30分)
事後学習:写真を使用して住まい方に関する学習指導案を作成する。(90分)
9回 「消費生活・環境」
物や金銭の使い方と買物
物や金銭の計画的な使い方及び身近な物の選び方、買い方等の理解
売買契約の基礎の理解
事前学習:現代の消費生活の課題を調べてまとめる。(60分)
事後学習:消費生活と環境との関連を考察し、学習教材を作成する。(90分)

10回 環境に配慮した生活 循環型社会と日常生活のあり方について考え、児童への分かりやすい伝達方法や実践的な学習教材の作成
事前学習:環境と生活に関する資料を収集して整理する。(60分)
事後学習:収集した資料を基に学習教材を作成する。(90分)
11回 学習指導の実際と事例研究 学習指導の諸方法について理解
具体例の提示と創意工夫の重要性の理解

事前学習:学習指導要領解説を熟読し、学習指導における配慮事項をまとめる。(60分)
事後学習:学習指導事例の考察をし、改善点等をまとめる6060分)
12回 学習指導と教材作成 児童が意欲的に取り組む学習指導の方法を理解し、各学習領域の教材を作成

事前学習:教科書の各学習領域から一領域を選択
し、教材化する。(60分)
事後学習:学習教材を作成する。(90分)
13回 教材研究発表会 作成した教材の相互評価とグループディスカッションによる教材研究の深化

事前学習:学習教材の発表準備(90分)
事後学習:学習教材の改善とグループディスカッションのまとめをする。(60分)
14回 模擬授業の実施 作成した教材を使用した模擬授業と相互評価、グループディスカッションによる教材研究を深化

事前学習:模擬授業の準備(学習指導案・学習教材)をする。(180分)
事後学習:授業の改善とグループディスカッションのまとめをする(60分)
15回 定期試験 事前学習:試験に備えての学習(180分)
事後学習:試験結果の自己採点(30分)
16回 総括講義 本講義のまとめ
定期試験の解説と総評
授業評価の実施

事前学習:学習内容の復習(60分)
事後学習:学習成果の確認(60分)

成績評価の方法・基準 定期試験(筆記)60%、課題提出30%  その他10%を目安に総合的に評価する。
教科書・参考書 教科書:小学校教科書「私たちの家庭科」開隆堂
        「小学校学習指導要領」文部科学省
        「小学校学習指導要領解説  家庭編」文部科学省
履修条件 なし
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