道徳教育の理論と方法  

 川上英明

1単位

 保育科


履修系統図番号 8C-2046
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 教職必修(小)
授業形態 講義

到達目標 (1)道徳教育の理論と方法に関する基本的な知識を身に付ける。
(2)学校で道徳教育を行うための基礎的な技能を身に付ける。
(3)道徳教育の理念を理解し、教育者として、子どもの道徳性を指導するという責任を自覚する。
授業概要   本講義は、道徳科の授業の理論と方法を理解することで、学校で道徳の授業を実践するための基本的な知識や技能を身につけることを目的とする。
  道徳科は、小学校では2018年に教科化されたものであり、現在もその実践については模索が続いている。そのような中で、道徳科の様々な授業形態があることを知り、その実践のための理論を理解することは重要である。本講義の受講生には、この点を踏まえつつ、現代的な科目としての道徳科を実践できるようになることを期待する。
  本講義では模擬授業をグループで行うため、その準備のためのディスカッションをもってアクティブ・ラーニング型の講義を行う。
  なお、状況によっては、オンライン教材等を用いた遠隔授業を行う。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 ガイダンス――「道徳」とは何か 学習のポイント:本講義の目的や受講の方法について理解する。
事前学習:シラバスを印刷し、講義の概要を理解する。(60分)
事後学習:学習指導要領を読む。(120分)
2回 道徳教育の歴史――修身科から「特別の教科  道徳」まで 学習のポイント:道徳教育史および現代社会における道徳教育の課題(いじめ、情報モラル等)を理解する。
事前学習:道徳科の歴史について調べてくる。(120分)
事後学習:本時の内容を800字程度でまとめる。(120分)
3回 『学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』を読む 学習のポイント:道徳科の学習指導要領における目標及び主な内容を理解する。
事前学習:学習指導要領を読んでくる。(120分)
事後学習:本時の内容を800字程度でまとめる。(120分)
4回 道徳科の授業実践――教材研究・多様な指導方法・学習評価 学習のポイント:道徳科の授業実践における教材研究、多様な指導方法、学習評価について理解する。
事前学習:道徳科の授業実践について調べてくる。(120分)
事後学習:映像を見直して、自らの授業実践のイメージを膨らませる。(800字程度、120分)
5回 道徳科の学習指導案の作成方法 学習のポイント:道徳科の学習指導案の作成方法を理解する。
事前学習:学習指導案の作成方法を調べてくる。(120分)
事後学習:本時の内容を800字程度でまとめる。(120分)
6回 模擬授業1 学習のポイント:道徳科の授業実践を行い、その反省を行う。
事前学習:模擬授業のための学習指導の過程を構想しておく。(120分)
事後学習:模擬授業の改善点をまとめる。(180分)
7回 模擬授業2 学習のポイント:道徳科の授業実践を行い、その反省を行う。
事前学習:模擬授業のための学習指導の過程を構想しておく。(120分)
事後学習:模擬授業の改善点をまとめる。(180分)
8回 総括講義 学習のポイント:模擬授業および学習指導案の振り返り
事後学習:本講義全体の学習を振り返る(240分)

成績評価の方法・基準 毎時の授業コメント30%、模擬授業20%、提出物(学習指導案)50%で評価する。
・毎時の授業コメントは、記述の質と量を総合的に見取り、S、A、B、C、Dの五段階で評価する。
・模擬授業は、S、A、B、C、Dの五段階で評価し、各グループのメンバーは一律で同じ評価とする。ただし、模擬授業の実践において明らかに授業者役の負担が偏っている場合は、同じグループ内でも評価が異なってくる可能性もある。
・学習指導案は、第5回目および第7回目の二回の提出を課す。一度目の提出の際は、修正箇所や再考すべき箇所を示すのみで、評価の対象とはしない。その上で、二度目の提出の際の学習指導案を成績評価の対象とし、その完成度によって、S、A、B、C、Dの五段階で評価する。
教科書・参考書 教科書
・文部科学省『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説  特別の教科  道徳編』廣済堂あかつき、2018年。(\135)
履修条件 教職履修者
 戻る