川上英明
1単位
専攻科保育専攻
履修系統図番号 | 8A-1085 |
---|---|
科目区分 | 専門教育科目 |
必修、選択の別 | 選択 教職必修(小) |
授業形態 | 演習 |
到達目標 | (1)道徳教育の現状についての理解を深める。
(2)道徳教育の理論的、歴史的な基礎知識を身につける。 (3)道徳科の基本的な指導方法を習得した上で、応用的な指導方法の工夫を考える。 |
||||
---|---|---|---|---|---|
授業概要 | 本講義は、道徳科の授業を行うために必要な学習指導案作成の基礎知識や、理論的、歴史的な基礎知識の習得を目指している。
なお、本講義は小学校教諭免許取得を目指す学生と、そうではない学生が受講する可能性があるため、幼児教育・初等教育を問わず、道徳教育一般に関する内容を講義する。講義では、グループ・ディスカッションや哲学対話の手法を取り入れ、これをもってアクティブ・ラーニング型の授業を行う。 また、状況によっては、オンライン教材等を用いた遠隔授業を行う。 |
学習内容 | ||
---|---|---|
回数 | 内容 | 学習のポイント(事前事後の学習を含む) |
1回 | ガイダンス――「道徳」とは何か | 学習のポイント:本講義の概要と受講の仕方を理解する。
事前学習:シラバスを印刷し、講義の概要を理解する。(60分) |
2回 | 保育・幼児教育および小学校教育における道徳教育の意味 | 学習のポイント:『幼稚園教育要領』『保育所保育指針』『幼保連携型認定こども園教育保育要領』『小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』の記述を比較検討し、国が求める道徳教育の意味を理解する。
事前学習:各種要領等を熟読する。(120分) 事後学習:授業内容をまとめる。(800字程度、120分) |
3回 | 日本の道徳教育史――修身科から「特別の教科 道徳」まで | 学習のポイント:日本の道徳教育史および現代社会における道徳教育の課題(いじめ・情報モラル等)について理解する。
事前学習:配布資料を熟読する。(120分) 事後学習:授業内容をまとめる。(800字程度、120分) |
4回 | 道徳性発達理論――フロイト・ピアジェ・コールバーグ・ギリガン | 学習のポイント:道徳性発達理論について理解する。
事前学習:配布資料を熟読する。(120分) 事後学習:授業内容をまとめる。(800字程度、120分) |
5回 | 道徳科の多様な指導方法――教材研究から具体的な授業実践の諸方法まで | 学習のポイント:道徳科の多様な指導方法を理解する。
事前学習:配布資料を熟読する。(120分) 事後学習:授業内容をまとめる。(800字程度、120分) |
6回 | 学習指導案の作成方法 | 学習のポイント:学習指導案の作成方法について理解する。
事前学習:「子どものための哲学(p4c)」について調べる。(120分) 事後学習:授業内容をまとめる。(800字程度、120分) |
7回 | 模擬授業あるいは模擬保育 | 学習のポイント:模擬授業あるいは模擬保育の実施。
事前学習:模擬授業あるいは模擬保育の準備をする。(120分) 事後学習:授業内容をまとめる。(800字程度、120分) |
8回 | 総括講義――道徳科の学習評価について | 学習のポイント:道徳科の学習評価について、および本講義全体のまとめ
事後学習:本講義全体の復習(240分) |
成績評価の方法・基準 | 毎時の授業コメント30%、期末レポート70%で評価する。
・毎時の授業コメントは、記述の質と量を総合的に見取り、S(27~30点)、A(24~26点)、B(21~23点)、C(18~20点)、D(不合格)の五段階で評価する。 ・期末レポートは、レポートとしての適切な形式で書かれているか、内容に論理的な飛躍が見られないか、誤字脱字がないか等を評価基準として、S(63~70点)、A(56~62点)、B(49~55点)、C(42~48点)、D(不合格)の五段階で評価する。 |
---|---|
教科書・参考書 | 教科書は指定しない。
参考文献 ・上地完治編『道徳教育の理論と実践』(汐見稔幸・奈須正裕監修、アクティベート教育学09)、ミネルヴァ書房、2020年。(\2,000) ・文部科学省『小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』2017年。 ・厚生労働省『保育所保育指針』2018年。 ・文部科学省『幼稚園教育要領解説』2018年。 ・内閣府、文部科学省、厚生労働省『幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説』2018年。 |
履修条件 | 教職履修者 |