教育哲学  

 川上英明

2単位

 専攻科保育専攻


履修系統図番号 6A-2005
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 教職必修(幼) 教職必修(小)
授業形態 講義

到達目標 (1)教育という営みが抱えている諸問題について、批判的に考察する力(批判的思考力)を身に付ける。
(2)哲学的な考察を通して、日常的な教育の営みを捉え直すことができる。
(3)自らの教育観を、哲学的な概念を用いて表現することができる。
授業概要   本講義では、教育という営みに特有の諸問題を主題化して取り上げ、その考察を行うことによって、教育についての批判的・哲学的な思考力を育むことを目的とする。
  また、本講義は、国内外で広まっている哲学プラクティスの諸実践や、グループでのプレゼンテーションを取り入れることで、アクティブ・ラーニング型の授業を行う。
  なお、状況によっては、オンライン教材等を用いた遠隔授業を行う。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 ガイダンスおよび教育哲学の方法について 学習のポイント:講義の位置づけ、目的、内容
事前学習:シラバスを印刷し、講義の概要を理解する。(30分)
事後学習:講義の位置づけ、目的、内容について復習する。(60分)
2回 「子どもの哲学(p4c)」の理論と方法 学習のポイント:「子どもの哲学(p4c)」の理論と方法
事前学習:配布資料を熟読する。(60分)
事後学習:p4cの理論と実践のポイントをまとめる。(120分)
3回 「哲学ウォーク」の理論と方法 学習のポイント:「哲学ウォーク」の理論と方法
事前学習:配布資料を熟読する。(60分)
事後学習:哲学ウォークで出題された質問に対する回答を考える。(120分)
4回 「哲学ウォーク」を深める 学習のポイント:「哲学ウォーク」の意義を深める
事前学習:配布資料を熟読する。(60分)
事後学習:哲学ウォークの実践がもつ教育的意義についてまとめる。(120分)
5回 主体とエージェンシー――教育の思想(1) 学習のポイント:主体とエージェンシー
事前学習:配布資料「主体とエージェンシー」を熟読する。(60分)
事後学習:主体とエージェンシーの内容についてポイントをまとめる。(120分)
6回 自律と他律――教育の思想(2) 学習のポイント:自律と他律
事前学習:配布資料を熟読する。(60分)
事後学習:自律と他律の内容についてポイントをまとめる。(120分)
7回 生活と学校――教育の歴史と制度(1) 学習のポイント:生活と学校
事前学習:配布資料を熟読する。(60分)
事後学習:生活と学校の内容についてポイントをまとめる。(120分)
8回 社会性と市民性――教育の歴史と制度(2) 学習のポイント:社会性と市民性
事前学習:配布資料を熟読する。(60分)
事後学習:社会性と市民性の内容についてポイントをまとめる。(120分)
9回 戦争と平和――教育の歴史と制度(3) 学習のポイント:戦争と平和
事前学習:配布資料を熟読する。(60分)
事後学習:戦争と平和の内容についてポイントをまとめる。(120分)
10回 幸福と愛――教育の思想(3) 学習のポイント:幸福と愛
事前学習:配布資料を熟読する。(60分)
事後学習:幸福と愛の内容についてポイントをまとめる。(120分)
11回 中間テストおよび解説 学習のポイント:中間テスト
事前学習:中間テストの対策をする。(180分)
事後学習:中間テストの内容を復習する。(120分)
12回 批判的思考と教育の課題(1)ハンナ・アーレントと「悪の凡庸さ」 学習のポイント:「悪の凡庸さ」について
事前学習:配布資料を熟読する。(60分)
事後学習:「悪の凡庸さ」についてポイントをまとめる。(120分)
期末レポートの作成を行う。(360分)
13回 批判的思考と教育の課題(2)ハンナ・アーレントの思考論 学習のポイント:アーレントの思考論
事前学習:配布資料を熟読する。(60分)
事後学習:アーレントの思考論についてポイントをまとめる。(120分)
期末レポートの作成を行う。(360分)
14回 批判的思考と教育の課題(3)教育における「悪」とは何か 学習のポイント:無思考性と悪の問題
事前学習:配布資料を熟読する。(60分)
事後学習:哲学対話をした内容についてまとめる。(120分)
期末レポートの作成を行う。(360分)
15回 総括講義 学習のポイント:期末レポートの講評。
事後学習:期末レポートの評価をもとに復習を行う。(240分)

成績評価の方法・基準 プレゼンテーション…20%、中間テスト…30%、期末レポート…50%の合計100%で評価する。
・プレゼンテーションはグループごとに評価し、グループのメンバーは一律で同じ評価になる。評価は、A(20点)、B(16点)、C(12点)の三段階評価である。
・中間テストは30点満点で出題し、得点がそのまま30%分の評価となる。
・期末レポートは、基本的には、S(45点)、A(40点)、B(35点)、C(30点)、D(不合格)の五段階で評価する。ただし、完成度によっては、50点をつける場合もある。
教科書・参考書 教科書は指定しない。
授業内で資料を配布する。

参考文献
・教育哲学会編『教育哲学事典』丸善出版、2023年。(¥22,000)
・教育思想史学会編『教育思想事典』増補改訂版、勁草書房、2017年。(¥7,800)
ほか、授業内で紹介する。
履修条件 教職履修者
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