保育内容特論(言葉)  

 佐藤喜美子

1単位

 専攻科保育専攻


履修系統図番号 8A-2055
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 教職必修(幼)
授業形態 演習

到達目標 1:幼稚園教育要領に示された幼稚園教育の基本を踏まえ、領域「言葉」のねらい及び内容を理解する。
2:言葉の育ちににかかわる様々な活動を理解し、保育・教育の場面で活用する力を、身に付ける。
3:演習を通して領域(言葉)の指導の実践力を付ける。
4:スタートカリキュラムを領域言葉の視点から考えることができる。
  現行「小学校学習指導要領」「教育要領・保育指針・教育指針」の方向性や、幼児期が終わるまでに育ってほしい10の姿を見据えて、保育内容(言葉)の領域を再確認する。AL(主体的・対話的で深い学び)の礎となる、幼児期の言葉の育ちの重要性や
スタートカリキュラム・架け橋プログラムなどを意識して、幼児期の言葉の発達と育成のための保育者・教育者として、言葉に関わる『資質・能力』の向上を実践的に身に付ける。
授業概要   次の学びを通して、言葉の指導に当たる保育者・教育者としての『資質・能力』の
向上を図る。
①現行の教育要領や保育指針等の方向性の確認と、教育者・保育者としての資質・能力の確認。
②言葉に対する感覚を豊かにするための、様々な演習を通しての実践力を磨く。
  ○絵本などを活用した演習  ○ビブリオバトルの演習
  ○リテラチャーサークルの演習  ○アニマシオンの演習  ○絵本の読み語りの技能
③スタートカリキュラムの作成と情報機器を活用した演習と振り返り。
なお、本授業は、状況によって、オンライン等を用いた遠隔授業を行う。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 教育者・保育者としての資質・能力について
スタートカリキュラム・架け橋プログラムについての理解
領域「言葉」のねらいと内容について
・現行の小学校学習指導要領国語  教育要領  保育指針等の領域言葉の方向性の確認
・参考資料として提示する『通信』を読んで通信にはどのようなことを書くのか理解する
事後学習=スタートカリキュラムを構想する
          オリジナル「お便り」の作成(120分)
2回 幼児の言葉の育ちと幼児の主体性・対話性を引き出す言葉掛け
・『こんなときこんな言葉掛けで子どもがこう変わった』実践事例交流・ワールドカフェ方式で行う
事前学習=これまでの現場実践から自分が蓄積した言葉がけをまとめてくる  (120分)
事後学習=学びのまとめとして通信を書く(120分)
3回 幼児の言葉の育ちと支援の在り方 DVD「こどもの「ことば」~保育現場での成長・発達~」を視聴し、言葉と幼児の体験と支援の在り方について話し合い、よりよい保育を構想する
事前学習=『新編子どもの図書館』石井桃子著  及び『子どもと子どもの本に捧げた生涯  瀬田貞二先生について』斎藤惇夫著に目を通してくる(120分)
事後学習=学びのまとめとして通信を書く(120分)
4回 言葉に対する感覚を豊かにする保育構想(演習)
アニマシオンの実践を通して
絵本などを活用した保育構想
(グループワークで交流  見合い  聞き合い、相互批評し、よりよい保育について話し合う
事前学習=絵本を活用した保育実践演習:アニマシオンを考えてくる(120分)
事後学習=学びのまとめとして通信を書く(120分)
5回 言葉に対する感覚を豊かにする保育構想(演習)
リテラチャーサークルの実践を通して
言葉遊び  アニマシオンなどを活用した保育構想  
(グループワークで交流  見合い  聞き合い、相互批評し、よりよい保育について話し合う
事前学習=リテラチャーサークル演習の為の読書(120分)
事後学習=学びのまとめとして通信を書く(120分)
6回 領域(言葉)を意識して構想した保育の指導計画案の作成
ビブリオバトルの実践を学ぶ
模擬保育をグループワークで構想し、共同指導案を作成する

事前学習=自分で構想した保育の指導案を書いてくる(120分)
事後学習=模擬保育指導案の完成と学びのまとめとして通信を書く(120分)
7回 領域(言葉)を意識した模擬保育の演習と振り返り(評価の考え方を含む)
言葉あそび
(早口言葉  オノマトペ  なまえ遊び  言葉探し等)
自分で考えた模擬保育の演習
相互に見合い、よりよい保育について話し合う
評価について考える
事前学習=自分で構想した模擬保育演習の準備をする(120分)
事後学習=これまでの学びをスタートカリキュラムとつなぐ(120分)
8回 総括講義
自分で考えたスタートカリキュラムの交流とディスカッション
授業評価アンケート
事前学習=言葉の領域との重なりについて意識したスタートカリキュラムを構想して提出(240分)                                      
本講義のまとめ:課題や演習についての講評
事後学習=本演習の学びを今後にどう活かすかを見通す  小学校とのつながりを考える(120分)

成績評価の方法・基準 ①毎回の課題と試験レポート【スタートカリキュラムの作成】(50%)
②グループワーク演習等の資質・技能(40%)
③出会いの日に発信する『おたより』の内容と書きぶり(10%)
    
以上により評価・評定を行う

教科書・参考書 ○必要な資料は随時配付します。
☆参考文献は次の通り
厚生労働省「保育所保育指針」
文部科学省「幼稚園教育要領」
内閣府・文部科学省・厚生労働省「幼保連携型認定こども園教育・保育要領
厚生労働省「保育所保育指針解説書」
文部科学省「幼稚園教育要領解説」      
内閣府・文部科学省・厚生労働省「幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説」
学びで使う参考文献は次のとおりです。各自図書館や公共図書館で借りて読んでくる
①『新編子どもの図書館』石井桃子著  岩波現代文庫  
②『子どもと子どもの本に捧げた生涯瀬田貞二先生について』斎藤惇夫著キッズメイト
③児童文学論(石井桃子著)
④幼い子の文学(瀬田貞二著)
⑤本・子ども・大人(ポールアザール著  矢崎源九郎・横山正矢共訳)
これ以外のアニマシオン等々の本は、』実物を提示します。
履修条件 なし
 戻る