国語  

 松野洋人・佐藤喜美子

2単位

 保育科


履修系統図番号 10C-1005
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 教職必修(小) 保育士選択必修
授業形態 講義

到達目標 1国語の基礎的な知識・技能を習得する
2現在の日本語の状況について認識を深める
授業概要   本講義は、主に保育士、幼稚園教諭、として必要とされる国語の基本的な知識を習得させることを目的としている。
  併せて、現在の日本語の状況について認識を深め、その問題点を自覚させるとともに、国語の望ましい表現者となるための技能の向上をも目指す。
※小学校での教育経験を生かして、基本的知識・技術支援の実際的な方法を講義する。
とりわけ、慣用句  四字熟語等  語彙を豊かに身に付けさせることにリキを入れる。
なお、本授業は、状況によって、オンライン教材等を用いた遠隔授業を行います。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 ガイダンス
講座内容の概略説明(松野1:前半)
国語の重要性の理解、講義の全容の把握

事後学習:中学時の「文法」学習の復習・想起
          学びのまとめとノート作り(240分)
2回 国語の構造・機能(松野2) 『音節  単語』『文  文節  語』等についての理解
(グループワーク)

事前学習:五十音図の発音(120分)
事後学習:国語の構造に関するプリントで復習
          学びのまとめとノート作り(120分)
3回 音韻  文字(松野3) 『単音  音節  アクセント』『漢字  かな  ローマ字』等についての理解(グループワーク)

事前学習:新聞、雑誌等に見る文字の種類の整理(180分)
事後学習:音韻  文字等に関するプリント学習
          学びのまとめとノート作り(60分)
4回 語句  語彙(松野4) 『位相語』『単純語  複合語』『擬音語  擬態語』等についての理解(グループワーク)

事前学習:敬語の使い方で困った経験の想起(120分)
事後学習:語句  語彙等に関するプリント学習            学びのまとめとノート作り(120分)
5回 文法  敬語法(松野5) 『主要文法学説』『語論  文論  文章論』等についての理解(グループワーク)

事前学習:対人言語表現で困った経験の想起(120分)
事後学習:敬語法に関するプリント学習
          学びのまとめとノート作り  (120分)
6回 マスコミ言語  他(松野6) 『マスコミ言語の特性』『日常の中の誤表現』等についての理解(グループワーク)

事前学習:日常における誤表現についての採取                                    (180分)
事後学習:誤表現を含むプリント学習
          学びのまとめとノート作り  (60分)
7回 正しい言葉  美しい言葉(松野7) 言語にとっての正しさ  美しさについての理解
採取してきた誤表現の発表・検討

事前学習:心と言葉との関係の考察(60分)
事後学習:日常の言語生活・読書生活から美しい    言語を採取する  学びのまとめとノート作り  300分)
8回 教育者に求められる国語力の理解(佐藤1  後半)
自らの国語力の振り返り(現状と課題の認識)

「大和言葉」を知る
『大和言葉』の聞き取りレポート作成
教職に就く者に求められる国語力についての理解
事前学習:①自身の聞く力  話す力  読む力  書く    力についての振り返り(30分)
        ②小論文で取り上げる問題を考えてくる
        問題の結論の理由の証拠になる新聞記事      をスクラップする(120分)
事後学習:自己の国語力についての考察リポート作成(120分)
9回 小学校学年別漢字配当表の確認
覚えにくい漢字の覚え方開発
(新たに追加の県名に使用の常用漢字20字含む)
191字加わった常用漢字の理解・習得    (佐藤2)
小学校学年別漢字配当表1006字+追加の県名表記に必要な漢字の理解
平成22年改訂の常用漢字2136字の理解

事前学習:追加常用漢字を書ける迄練習(120分)
事後学習:『大和言葉』の聞き取りレポート作成(120分)
10回 徒然草の中から児童に伝えたい「教訓話」を作成
(高名の木登りの段から創作した『教訓はなし』を参考例として理解した上で)          (佐藤3)
徒然草(1段~243段)の概要の理解
高名の木登りの話から創った教訓話を理解する
事前学習:徒然草(1段~243段)から幼児・児童に伝えたい『教訓』を探す(180分)
事後学習:徒然草の中から子どもに聞かせる『お話』作り完成(60分)
11回 助動詞  副助詞  表現技巧の復習  (佐藤4) 助動詞  副助詞  表現技巧の理解


事前学習:文法学習プリントによる予習(120分)
事後学習:副助詞の問題に挑戦する
『大和言葉』の聞き取りレポート作成(120分)
12回 説明的な文章の自力読みの力を身に付ける
接続詞の理解                          (佐藤5)
説明的な文章の読解方法(大西忠治の柱の文を追う読み方)の理解。

事前学習:資料問題で柱の文を見つけてくる(180分)
事後学習:身に付けた読みの方法を活かして初見の文章を読む                                    (60分)
13回 論理的な文章表現としての書く力を身に付ける
小論文の書き方(日記文よりクイズ文で書く)
                                    (佐藤6)                                                    
事前学習:小論文で取り上げる問題を確認する
          その問題の結論の理由の証拠になる報道の記事を整理して小論文に使えるようにする  (120分)
事後学習:身に付けた小論文の書き方に沿って小論文(800字程度)を書く(120分)
14回 四字熟語  慣用句を使った短作文      (佐藤7)
四字熟語  慣用句を理解し活用する(短作文)

事前学習:四字熟語  慣用句の復習(120分)
事後学習:四字熟語  慣用句の活用(120分)
15回 定期試験 事前学習:本講義の総復習をして試験に臨む(240分)
16回 総括講義(松野8・佐藤8) 定期試験の解説と総評、本講義のまとめ
授業評価の実施

事後学習
これまでの14回の学びから教育者としての国語力の現状とその課題解決に向かう(30分)

成績評価の方法・基準 評価・評定は次のとおり行う
○筆記試験80%
○ノート・レポート等提出物20%
教科書・参考書 参考資料プリントは、随時配付する
参考文献は、『小学校学習指導要領解説』  国語編  220円  文部科学省  平成29年告示
履修条件 教職履修者
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