佐藤喜美子
2単位
保育科
履修系統図番号 | 8C-2002 |
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科目区分 | 専門教育科目 |
必修、選択の別 | 選択 教職選択(小) 保育士選択必修 |
授業形態 | 講義 |
到達目標 | 小学校教諭として教育現場に立つことを想定して、国語科教員としての資質能力を高める。
1 現行『小学校学習指導要領 国語科』について理解できる。 2 国語科の学習指導案(指導と評価の一体化を踏まえ)の書き方を理解できる。 3 国語科の授業づくり(3領域と言語事項)について理解できる。 4 指導案を作成し模擬指導演習(情報機器等の活用を含む)ができる。 |
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授業概要 | 国語科教師としての長い経験と8年間の県教委時代の国語科指導主事経験を生かして、基本的な国語科の授業づくりの、実際的な指導方法を自らの実践をもとに講義する。
小学校における『国語の授業づくり』の為に、現行の小学校学習指導要領国語科の中身を確認するとともに、国語科の「旧5観点評価」から「新3観点評価」への転換を踏まえて、指導と評価の在り方を、実践的に習得させ国語の授業力を身に付けさせる。 模擬授業をロールプレイもしくは、グループワークの形式で行う。 なお、本授業は、状況によって、オンライン等を用いた遠隔授業を行います。 本教科の担当者は、この授業の内容に関連した実務経験を有している。その実務経験を生かして指導にあたる。 |
学習内容 | ||
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回数 | 内容 | 学習のポイント(事前事後の学習を含む) |
1回 | ガイダンス
今後の講義・演習内容の確認 教員に求められる資質・能力及び国語力等を踏まえて、今国語科教育に求められている方向を確認する |
・中央教育審議会の答申を読み、今、学校教育に求められていることを確認する
・新学習指導要領国語科解説により、児童に身に付けさせたい国語の力について理解する 事前学習=新学習指導要領国語科小学校1年~6年の指導事項のプリント資料を読んでくる(120分) 事後学習=国語科として児童にどのような力を付けていく必要があるのか学びのまとめを書く(120分) |
2回 | 現行小学校学習指導要領国語科解説編から各学年の領域ごとの指導事項について学ぶとともに、指導案の書き方を学ぶ | ・小学校学習指導要領国語科の思考力・判断力・表現力の「3領域」と知識・技能の「言葉の特徴や使い方」「情報の扱い方」「我が国の言語文化」「書写」「読書」の指導事項を理解する
・国語科の学習指導案の書き方を学ぶ 事前学習=話すこと聞くことの領域の1年生の指導事項を1つ取り上げて、その力を付けるための指導案を考えてみる(120分) 事後学習=本時の学びのまとめを書く(120分) |
3回 | [思考力・判断力・表現力等]
話すこと・聞くことの指導の工夫について学ぶ |
話すこと・聞くことの指導事項を踏まえて
ねらいを実現するための指導の工夫について学ぶ 事前学習=話すこと聞くことの領域の1年生の指導事項を1つ取り上げて、その力を付けるための指導案を考えてくる(120分) 事後学習=本時の学びのまとめを書く(120分) |
4回 | 話すこと・聞くことの学習指導案を作成する | 話すこと・聞くことの学習指導案を作成してみる
自分が考えてきた指導案と比較して更に練り直す 事前学習=自作の指導案で模擬的に授業を行い練習してくる(120分) 事後学習=本時の学びのまとめを書く(120分) |
5回 | 話すこと・聞くことの模擬授業を見合う
情報機器・教材を活用 授業後のディスカッション |
話すこと・聞くことの模擬授業を見合いながら学び合う(相互批正する)
事前学習=書くことの領域の1年生の指導事項を1つ取り上げて、その力を付けるための指導案を考えてくる(120分) 事後学習=本時の学びのまとめを書く(120分) |
6回 | [思考力・判断力・表現力等]
書くことの指導の工夫について学ぶ |
書くことの指導事項を踏まえて
ねらいを実現するための指導の工夫について学ぶ 事前学習=書くことの領域の1年生の指導事項を1つ取り上げて、その力を付けるための指導案を練り直す(120分) 事後学習=本時の学びのまとめを書く(120分) |
7回 | 書くことの学習指導案を作成する | 書くことの学習指導案を作成してみる
自分が考えてきた指導案と比較して更に練り直す 事前学習=自作の指導案で模擬的に授業を行い練習してくる(120分) 事後学習=本時の学びのまとめを書く(120分) |
8回 | 書くことの模擬授業を見合う
情報機器・教材を活用 授業後のディスカッション |
書くことの模擬授業を見合いながら学び合う(相互批正する)
事前学習=読むことの領域の1年生の指導事項を1つ取り上げて、その力を付けるための指導案を考えてくる(120分) 事後学習=学びのまとめを書く(120分) |
9回 | [思考力・判断力・表現力等]
読むことの指導の工夫について学ぶ |
読むことの指導事項を踏まえて
ねらいを実現するための指導の工夫について学ぶ 事前学習=読むことの領域の1年生の指導事項を1つ取り上げて、その力を付けるための指導案を練り直す(120分) 事後学習=学びのまとめを書く(120分) |
10回 | 読むことの学習指導案を作成する | 読むことの学習指導案を作成してみる
自分が考えてきた指導案と比較して更に練り直す 事前学習=自作の指導案で模擬的に授業を行い練習してくる(120分) 事後学習=学びのまとめを書く(120分) |
11回 | 読むことの模擬授業を見合う
情報機器・教材を活用 授業後のディスカッション |
読むことの模擬授業を見合いながら学び合う(相互批正する)
事前学習=言葉の特徴や使い方の領域の1年生の指導事項を1つ取り上げて、その力を付けるための指導案を考えてくる(120分) 事後学習=学びのまとめを書く(120分) |
12回 | [知識及び技能]
(1)言葉の特徴や使い方に関する事項 (2)情報の扱い方に関する事項 (3)我が国の言語文化に関する事項 について学び、いずれかの学習指導案を作成する |
「言葉の特徴や使い方」の指導事項を踏まえて
ねらいを実現するための指導の工夫について学ぶ 事前学習=「言葉の特徴や使い方」の領域の1年生の指導事項を1つ取り上げて、その力を付けるための指導案を練り直す(120分) 事後学習=学びのまとめを書く(120分) |
13回 | [知識及び技能]
(1)言葉の特徴や使い方に関する事項 (2)情報の扱い方に関する事項 (3)我が国の言語文化の 書写、読書指導 に関するいずれかの学習指導案を検討する |
「情報の扱い方」「書写」「読書指導」の学習指導案を作成してみる
事前学習=自作の指導案で模擬的に授業を行い練習してくる(120分) 事後学習=学びのまとめを書く(120分) |
14回 | (3)我が国の言語文化に関する事項のいずれかの模擬授業を見合う
情報機器・教材の活用 授業後のディスカッション |
「我が国の言語文化に関する事項」のいずれかの模擬授業を見合いながら学び合う(相互批正する)
事前学習=本講義の学びを振り返り、試験に備えて資料等を見直す(120分) 事後学習=学びのまとめを書く(120分) |
15回 | 試験 | 事前学習=1時間の授業のねらいや目標を実現する ための1時間の授業展開を考える
各領域の指導の工夫について学んだことを整理する(240分) |
16回 | 総括講義 | 定期試験の解説と総評、本講義のまとめ
学校における『国語の授業』の指導と評価の一体化の実現に、3領域の『学習カルテ』などについて紹介し、児童一人一人に、国語の力を身に付けさせる指導の、説明責任・結果責任の重みを確認する この授業で学んだことを現場でどう生かしたいかプレゼンテーション 事後学習(60分) 仲間のプレゼンを聞いてのまとめをする |
成績評価の方法・基準 | 筆記試験(学習指導案作成)(70%) 及び、毎回の事前・事後の学習課題(30%)
により 評価・評定を行います |
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教科書・参考書 | 参考資料は、随時配付します
小学校1年国語上下~小学校6年国語までの「教科書」を活用:貸与します 現行の『学習指導要領解説 国語編』 220円 文部科学省(希望者は購入) 参考文献等は次の通り ・中教審への諮問文H26,11,20 ・中教審 教育課程企画特別部会 論点整理 H27,8,20 ・中教審 学習指導要領改訂に向けた答申(概要)H28,12,21 |
履修条件 | 教職履修者 |