羽畑祐吾
2単位
食物栄養科栄養士コース
| 履修系統図番号 | 4NPC-0309 |
|---|---|
| 科目区分 | 一般基礎教育科目 |
| 必修、選択の別 | 選択 |
| 授業形態 | 講義 |
| 到達目標 | ① 様々なクスリがヒトに効くメカニズムをそれぞれ理解する。
② クスリは、常にリスクを伴うことを科学的な観点から理解する。 ③ クスリや健康に関する情報が溢れる現代社会の中で、 必要かつ正しい科学情報を選択できる基礎知識と考え方を取得する。 ④ 科学の進歩により、科学的な常識も変わってきたことも認識し 状況に応じて客観的な判断や選択ができる考え方を身につける。 |
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|---|---|---|---|---|---|
| 授業概要 | 現在地球上で人類(ヒト)が繁栄している理由の一つに、医療の進化により死に至る疾患を克服し長寿命を得たことがある。そして、クスリ、特に新薬の開発は、医療の進化において重要な役割を果たしてきた。クスリがヒトの長寿命化に果たしてきた役割を、洋の東西を問わず縦横なクスリの発見・開発を通して、学んでいきます。
また、近年のSNSの発達によって、クスリや医療に関する情報が玉石混合となってしまいました。人々を惑わせさえもする誤情報を科学的観点から判断して排除していくかは、本学で学び「食」や「人」に関わる仕事を志す私たちが身につけるべき考え方であると思います。最新の科学情報や知見を題材に、多くの人との意見交換や議論を通じて、クスリや医療に関する正しい基礎知識や考え方を深めます。 担当講師は、製薬業界で20年以上基礎研究を行ってきた経験を有する。それは、ヒトの「健康」を支える様々な「生体成分」の緻密な(分子レベルでの)解析であった。このような担当講師の経験を下敷きにして、クスリや医療に関する正しい基礎知識や考え方を論じていきます。 本授業は、状況によって、オンライン教材等を用いた遠隔授業を行います。 |
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| 学習内容 | ||
|---|---|---|
| 回数 | 内容 | 学習のポイント(事前事後の学習を含む) |
| 1回 | 第零講 イントロダクション
講義担当教員の自己紹介 本講義の目的、授業の進め方についての説明 「科学的常識」という情報について 担当教員のバックグラウンドを紹介し、この授業で学ぶ「クスリ」についての関心を高める。 「どのような時に、どのような『クスリ』を使うのか」というテーマを、グループディスカッション・ペアワークによって意見交換する。 よく使われる「クスリ」の一つ「解熱剤」の解説から、ヒトの体温や「クスリ」の作用点など、「クスリ」を科学用語で語る本講義の進め方を理解する。 |
事前学習:「どのような時に、どのような『クスリ』を使うのか」を各自の経験を踏まえて、まとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 2回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第一講 自然毒とクスリ 「クスリ(医薬品)」はいつの頃から存在したのか、クスリの起源を考えるために、まず自然界に存在するクスリ「自然毒」について解説し、講義を進めていく。 |
事前学習:「自然毒」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 3回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第二講 漢方薬と化学合成薬(1) 「東洋医学と西洋医学」 約2千年も前の医学書『黄帝内経』にみられる予防医学的な考え方の「東洋医学」と最新の科学により化学合成された新薬を用いた対症療法的な「西洋医学」を比較しながら、講義を進めます。そして、その議論から「東洋医学」と「西洋医学」の違いもあるが、関連性もあることを学ぶ。 |
事前学習:「漢方薬」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 4回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第二講 漢方薬と化学合成薬(2) 「漢方薬」と「化学合成薬」の違いおよび関連性に着目し、「クスリ」の作用点を意識しながら講義を進める。講義を進める中で、グループディスカッションによる受講生間の意見交換を行い、考え方や情報の捉え方にも多様性があることを学ぶ。 |
事前学習:「漢方薬」「化学合成薬」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 5回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第三講 人類史を変えたクスリ(1) 「ビタミンの発見」 食品などに含まれる微量成分である各種ビタミンの発見により、人類が長い年月をかけてビタミン欠乏症を克服してきた歴史を学ぶ。そして、クスリとしてのビタミンの機能をまとめ、健全な食生活を自らデザインできること理解する。 |
事前学習:「壊血病」「ビタミンC」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 6回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第三講 人類史を変えたクスリ(2) 「天国と地獄を行き交うクスリ」 古くからの文献にも記載されているように、「ケシの実」の痛み止めとして効用は紀元前より人類は知っており活用してきた。「モルヒネ」という最古の鎮痛薬を取り上げ、「クスリ」の効き方および「依存性」という危険性について、深く学ぶ。 |
事事前学習:「鎮痛剤」「モルヒネ」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 7回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第三講 人類史を変えたクスリ(3) 「今では誰もが疑わない常識なのに」 かつて、出産は命がけだった。産後の「産褥熱」も多くみられた。現在では常識となっている「消毒」の概念が無かった時代だった。そのような概念がなかった時代から、医療という概念が成立する過程に必要だった「クスリ」について講義を進め、「公衆衛生」の概念について改めて議論する。 蚊によって伝染する「マラリア」。不治の性病とまで言われた「梅毒」。非常に致死率が高かったこれらの感染症をヒトは克服してきた。その劇的な克服に貢献したそれぞれの特効薬について語る。 |
事事前学習:「産褥熱」「消毒」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 8回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第三講 人類史を変えたクスリ(4) 「消毒の次の感染症対策(1)」 人類は、古くから「感染症」と闘ってきた。 15-16世紀にアッという間に世界中に蔓延した「梅毒」、戦争の最前線につきものの「感染症」のに関する治療薬について、講義を進める。「感染症」治療薬の開発から「創薬」という概念が生み出され、「化学合成薬」による新たな「医療」の成立の過程を学ぶ。 |
事事前学習:「感染症」「梅毒」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 9回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第三講 人類史を変えたクスリ(5) 「消毒の次の感染症対策(2)」 第8回の「化学合成薬」による感染症治療に続き、「抗生物質」による「感染症」と人類の闘いについて、講義を進める。「抗生物質」と「化学合成薬」の違いについて理解を深め、新薬の「発見」「発明」に必要なこととは何かを論じる。 |
事事前学習:「抗生物質」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 10回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第三講 人類史を変えたクスリ(6) 「謎の感染症を制圧せよ!」 1980年代から報告され「不治の病」と言われた謎の病気「AIDS」。初報告からおよそ半世紀たった2020年代後半の今、「AIDS」は「治る」病気となった。 この新たな感染症に関する基礎知識と新薬開発について、講義を進め、現代の「創薬」について学ぶ。 |
事事前学習:「抗生物質」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 11回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第四講 がん治療最前線(1) 「『がん』とは何か」 二回にわたって、「がん」と「がん治療」について論じる。一回目は「がん」という病気についての一般的な医学知識を学ぶ。「がん」という病気について理解を深める。 |
事事前学習:「がん」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 12回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第四講 がん治療最前線(2) 「「がん」の『薬物治療』」 がんの「三大療法」(外科手術・放射線療法・化学療法)のうち化学療法に関して、まず古くからの「薬物治療」を取り上げる。次に、がん発生のメカニズムに基づいた最新の核酸医薬・抗体医薬についても講義を進める。 |
事事前学習:「がん治療薬」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 13回 | 前回講義の振り返り
WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第五講 新型コロナウイルス感染症(1) 「新たなウイルスによる感染症」 最後の講義テーマは、受講する学生さんも記憶に新しい「新型コロナウイルス感染症」について 二回にわたって、この新しいウイルス感染症について正しく理解することから、感染症の予防・対策について改めて学び直す。 一回目は、主に新型コロナウイルス感染症の最新知見について論じる。 |
事事前学習:「新型コロナウイルス感染症」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 14回 | 前回講義の振り返り
・WebClassのアンケートに寄せられた前回講義の質問・感想を基に振り返りや補足説明を行う 第五講 新型コロナウイルス(2) 「新たなウイルスに対する対策/治療薬とワクチンについて」 まず、治療薬について、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスのヒト細胞への感染過程を比較しながら、それぞれの治療薬について論じる。 次に、2020年に開発された新型コロナウイルスに対する「mRNAワクチン」について論じる。 また、栄養学の観点からの感染症の予防対策も論じ、今後、我々人類が新たな感染症に立ち向かうべき姿勢について、受講者全体のグループディスカッションを行い、深く議論する。 |
事事前学習:「新型コロナウイルス感染症」「抗ウイルス薬」「ワクチン」をキーワードに、入手可能な科学的情報をまとめておく(30分)
事後学習:講義内容に関する感想・質問をWebClassのアンケートから回答する。 講義で配付され、講義中にキーワードを補完したオリジナル・プリントの知識を基に、ノートを自作するなど自分の得意な方法で、講義で得られた科学的知識などを再確認・整理する(60分) |
| 15回 | 定期試験 | レポート形式:講義で取り上げた内容から、学生自身が興味を持った項目について、論理的な自由論述を行う |
| 16回 | 総括講義
定期試験レポートの解説・提出課題・議論の総評 授業評価の実施 |
定期試験レポートの解説を行う
授業評価を、WebClassのテスト・アンケート機能で行う |
| 成績評価の方法・基準 | 定期試験80%、提出課題10%、取組姿勢(各講義内容に関する感想・質問を通じたさらなる学習の掘り下げ)10%で総合的に評価する。 |
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| 教科書・参考書 | 講義は、主に配付資料を基に行う。
事前学習のために、配布資料はWebClass上で先行公開する。 「クスリ」に関する最新知見や実際の科学論文データを講義の配布資料として使用する。 事後学習のために、参考図書を講義ごとに紹介する。 |
| 履修条件 | なし |