公衆衛生学各論  

 青木慎悟

2単位

 食物栄養科パティシエコース


履修系統図番号 5P-2015
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 製菓衛生師必修
授業形態 講義

到達目標 この授業が終了したときに、受講者の皆さんが次のような知識、技能を身につけることを到達目標とします。
1.環境と人とのかかわり、環境要素、環境衛生行政を理解し、環境保全対策について説明することができる。
2.大気汚染、水質汚濁の実態を理解し、地球温暖化、廃棄物や生活環境の健康への影響について説明することができる。
3.労働と健康に関わる基本的な知識を習得し、労働安全衛生の管理について説明することができる
4.各ライフステージの特徴と保健指標や保健行政の仕組みについて説明することができる。
授業概要   私たちが社会生活を営み、産業活動をしようとする場合、周囲からの環境作用を受ける。そのような場で働く人の安全と健康を守るには、快適な職場環境が形成されなければならない。本講座では、環境衛生の意義、環境と健康を学ぶことにより、安全な生活をするための知識を深め、食品の製造、加工、販売現場の業務をふまえて、よりよい労働安全管理や健康管理について学ぶ。
  ※本授業は、状況によって、オンライン教材等を用いた遠隔授業を行います。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 ガイダンス
人間生活と健康
環境衛生の意義
この授業の到達目標1~4について理解する。

到達目標1の達成を目標に、環境要因と人とのかかわり、環境衛生の重要性、SDGs(持続可能な開発目標)について学習する。

事前学習:本講義内容と関連する「公衆衛生学総論」の学習内容を復習しておく(60分) 
事後学習:食事調査対象者を決定し、調査への協力を依頼する。得られた食事調査用紙に記入漏れ等がないか確認する(60分)
2回 環境と健康① 到達目標1の達成を目標に、環境要素の分類、環境衛生関連法規について学習する。

事前学習:「製菓衛生師全書」の環境衛生の範囲を読んでおく(30分) 
事後学習:学習内容の復習及び製菓衛生師試験の過去問題の解答(60分)
3回 環境と健康② 到達目標1の達成を目標に、空気・光、上水道と下水道について学習する。

事前学習:「こども環境白書」で環境問題の概要を調べる(30分) 
事後学習:学習内容の復習及び製菓衛生師試験の過去問題の解答(60分)
4回 環境と健康③ 到達目標1の達成を目標に、廃棄物処理、家庭ごみ、食品ロスについて学習する。

事前学習:「環境・循環型社会・生物多様性白書」で、一人一人から始まる社会変革に向けた取組(特に食品ロス)について調べる(30分)
事後学習:学習内容の復習及び製菓衛生師試験の過去問題の解答(60分)
5回 環境と健康④

  
到達目標1の達成を目標に、鼠族・衛生害虫、その他の生活衛生、菓子製造施設の環境衛生について学習する。

事前学習:「環境・循環型社会・生物多様性白書」で、一人一人から始まる社会変革に向けた取組(特に働くことと環境とのつながり)について調べる(30分)
事後学習:学習内容の復習及び製菓衛生師試験の過去問題の解答(60分)
6回 環境と健康⑤ 到達目標2の達成を目標に、大気汚染、水質汚濁について学習する。

事前学習:「環境・循環型社会・生物多様性白書」で、水環境、土壌環境、地盤環境、海洋環境、大気環境の保全に関する取組について調べる(30分)  
事後学習:学習内容の復習及び製菓衛生師試験の過去問題の解答(60分)
7回 環境と健康⑥ 到達目標2の達成を目標に、土壌汚染、化学物質、地球温暖化について学習する。

事前学習:「環境・循環型社会・生物多様性白書」で、包括的な化学物質対策に関する取組について調べる(30分)  
事後学習:学習内容の復習及び製菓衛生師試験の過去問題の解答(60分)
8回 環境衛生とSDGs① カードゲーム「2030 SDGs」による体験学習を通じて、これまでの学習内容とSDGsとの関連性について学習する。
(※第8回と第9回は2コマ続けて実施するため、事前学習・事後学習は第9回にまとめて記載した)
9回 環境衛生とSDGs②
カードゲーム「2030 SDGs」による体験学習を通じて、これまでの学習内容とSDGsとの関連性について学習する。
現時点での到達目標1、2の達成度を確認する。

事前学習:環境衛生に関するこれまでの学習内容を復習しておく(60分) 
事後学習:学習内容の復習及び課題レポートの作成(120分)
10回 労働と健康① 到達目標3の達成を目標に、労働衛生の現状と課題、作業環境と健康障害について学習する。

事前学習:「製菓衛生師全書」の労働衛生の範囲を読んでおく(30分) 
事後学習:学習内容の復習及び製菓衛生師試験の過去問題の解答(60分)
「生活習慣病予防のための食支援計画」のプレゼンテーション作成をすすめる(60分)
11回 労働と健康② 到達目標3の達成を目標に、職業病、労働災害の原因、過労死、労災認定、メンタルヘルスについて学習する。

事前学習:「労働安全衛生調査(実態調査)結果の概況(労働者調査)」で、労働衛生の現状を調べる(30分) 
事後学習:学習内容の復習及び製菓衛生師試験の過去問題の解答(60分)
「生活習慣病予防のための食支援計画」のプレゼンテーション作成をすすめる(60分)
12回 労働と健康③ 到達目標3の達成を目標に、労働衛生の改善のための安全衛生管理、事業所における安全管理・衛生教育、菓子製造業での健康障害・防止対策について学習する。
現時点での到達目標3の達成度を確認する。

事前学習:「労働安全衛生調査(実態調査)結果の概況(事業所調査)」で、労働衛生の現状を調べる(30分)
事後学習:学習内容の復習及び製菓衛生師試験の過去問題の解答(60分)
「生活習慣病予防のための食支援計画」のプレゼンテーション作成をすすめる(60分)
13回 地域保健と地域衛生① 到達目標4の達成を目標に、健康増進のための地域保健活動の概要について学習する。

事前学習:「製菓衛生師全書」の地域保健の範囲を読んでおく(30分)
事後学習:学習内容の復習及び製菓衛生師試験の過去問題の解答(60分)
「生活習慣病予防のための食支援計画」のプレゼンテーション作成をすすめる(60分)
14回 地域保健と地域衛生② 到達目標4の達成を目標にライフステージ別の地域保健制度について学習する。

事前学習:「製菓衛生師全書」の生活習慣病の予防の範囲を読んでおく(30分)
事後学習:学習内容の復習及び製菓衛生師試験の過去問題の解答(60分)
「生活習慣病予防のための食支援計画」のプレゼンテーション作成をすすめる(60分)
15回 ★アクティブ・ラーニング課題(生活習慣病予防のための食支援計画)の相互発表
これまでの学習内容のまとめ
小グループに分かれて課題の相互発表を行う。
これまでの学習内容の振り返りを行う。
現時点での到達目標4の達成度を確認する。

事後学習:定期テストに向けてこれまでの学習内容の復習を行う(180分)
16回 定期試験 筆記試験
17回 まとめ
定期試験の解説・授業の振り返り
授業評価の実施
定期試験の解説とこれまでの授業の振り返りを行い、最終的な到達目標1~4の達成度を確認する。

事前学習:定期テストで出題された部分について教科書、配布プリントを確認し、解答を予想しておく(60分)
事後学習:授業内容を整理してまとめる(60分)

成績評価の方法・基準 定期試験:70%
プレゼンテーション課題、授業への積極的な参加:30%
上記を目安に、出席状況等を含め総合的に評価する。
教科書・参考書 教科書
「製菓衛生師全書(日本菓子教育センター)」¥3,250円+税
履修条件 なし
 戻る