保育内容特論(環境)  

 小林祐一

1単位

 専攻科保育専攻


履修系統図番号 8A-2050
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 教職必修(幼) 教職必修(小)
授業形態 演習

到達目標 1.子どもにとって身近な自然や環境について理解を深め,活動を構想する力を培う。
2.子どもが自然や環境との関わりを深める上で保育者として必要な知識や支援の工夫について理解する。
授業概要   本演習においては,幼稚園教諭一種免許状取得に必要な知識・技能の習得を目指し,本科の「子どもと環境」「保育内容環境」での学習を基にさらに内容を深化させ,子どもの自然や環境に対する興味や関心を育てるために必要な知識や支援の手立てについて学ぶ。状況によってオンライン教材等を用いた遠隔授業を行う場合がある。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 ガイダンス
子育て/保育・教育全般に関わる近年の動向
学習のポイント:OECDラーニング・コンパス/非認知能力

事前学習:「ウェルビーイング」「エージェンシー」「AARサイクル」について文献やwebで調べ,要点をまとめる。(90分)
事後学習:配布資料の「非認知能力」を読み,それぞれの能力の概要を表にまとめる。(90分)
2回 領域「環境」の全体像と園における環境構成 学習のポイント:領域「環境」のねらいと内容/環境構成の具体と気づきの共有(グループワーク)

事前学習:領域「環境」のねらいと内容について「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」を比較して読む。(60分)
事後学習:過去に実習した園の環境構成について講義内容の視点でふり返り,特徴や工夫をまとめる。(90分)
3回 季節や自然との関わり① 学習のポイント:季節の自然との関わりを促す環境構成/指導案の作成と保育の実際/事例の考察と討議

事前学習:季節ごとの自然と関わる遊びや体験を調べ,表にまとめる。(60分)
事後学習:季節の自然と関わる活動のアイデアや保育者の関わりを構想し,まとめる。(90分)
4回 季節や自然との関わり②
子どもの姿のとらえ方①
学習のポイント:子ども理解の視点と方法/指導案の作成と保育の実際/事例の考察

事前学習:採集や飼育に適した生き物をリストアップし,具体的な活動のアイデアをまとめる。(90分)
事後学習:紹介した子ども理解の視点や方法を適用して,他の事例における子どもの姿を考察する。(90分)
5回 子どもの姿のとらえ方② 学習のポイント:子ども理解の視点と方法/事例の考察と討議(グループワーク)

事前学習:採集や栽培に適した植物をリストアップし,具体的な活動のアイデアをまとめる。(90分)
事後学習:紹介した子ども理解の視点や方法を適用して,他の事例における子どもの姿を考察する。(90分)
6回 様々な伝統や文化との関わり 学習のポイント:伝統的な行事や食・遊び/事例の考察と活動の構想(プレゼンテーション)

事前学習:伝統的な行事をリストアップし,その中から園の活動で取り上げることができそうなものを表にまとめる。(90分)
事後学習:発表し合ったアイデアの修正(改善)と配布プリントの復習(90分)
7回 数量や図形・標識や文字への関心 学習のポイント:数量や図形および標識や文字との関わり/保育における情報機器の活用/事例の考察と活動の構想(プレゼンテーション)/アフォーダンス

事前学習:数量や図形および標識や文字との関わりを深める活動や環境構成について下調べする。(90分)
事後学習:発表し合ったアイデアの修正(改善)と配布プリントの復習(90分)
8回 幼保小の接続
総括講義
学習のポイント:幼保小のカリキュラム/領域「環境」から小学校「生活科」等への接続/授業評価の実施

事前学習:小学校学習指導要領「生活」の目標・内容を読む。(60分)
事後学習:全授業のふり返り(60分)

成績評価の方法・基準 毎時間のレポート70%・学習への取り組み30%
教科書・参考書 参考文献
「令和5年度最新版  幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン  幼稚園教育要領  保育所保育指針  幼保連携型認定こども園教育・保育要領<原本>」チャイルド本社(\880)
「体験する調べる考える  領域環境」萌文書林(\2,200)
「〈領域〉環境ワークブック」萌文書林(\1,980)
「事例で学ぶ保育内容  領域環境」萌文書林(\2,200)
履修条件 教職履修者
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