生活  

 小林祐一

2単位

 保育科


履修系統図番号 10C-1030
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 教職選択(小)
授業形態 講義

到達目標 1.園や学校,家庭や地域における子どもの遊びや学びを含む生活全般について,子どもおよび指導者双方の立場から理解を深める。
2.子どもにとって身近な環境や素材を生かした活動について,事例の検討や実習を通じて幅広い知識や技能を習得する。
3.子どもの安全・安心の視点から,園や学校において指導者に求められる知識や考え方を習得する。
授業概要   本講義においては,小学校教諭二種免許状取得に関わる知識・技能の習得を目指すという教科の特性を踏まえ,子どもが健全に育っていくために重要な役割を果たしている園・学校・地域・家庭での生活における子どもの遊びや学び,それらを支える環境や指導者の役割等について講義する。その際,現場での実践を踏まえたものづくり等の実習を複数回予定しているが,状況によってオンライン教材等を用いた遠隔授業を行う場合がある。
  本教科の担当者は、この授業の内容に関連した実務経験を有している。その実務経験を生かして指導にあたる。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 ガイダンス
子どもの生活と安全①(主として園内・校内)
学習のポイント:本講義の全体像と進め方/園内・校内において安全に生活するための配慮事項

事前学習:本シラバスの通読(30分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習(90分)
2回 身の回りの素材と遊び①(ものづくり実習を含む) 学習のポイント:身近な素材(人工物)を用いた遊びの進め方や配慮事項(ものづくり実習)

事前学習:講義(実習)で用いる道具の用意と,ものづくりや遊びに使える素材のリストアップ(60分)
事後学習:配布プリントの復習および改良・改善を加えたものづくり(120分)
3回 身の回りの素材と遊び②(ものづくり実習を含む) 学習のポイント:前回とは別の素材(人工物)を用いた遊びの進め方や配慮事項(ものづくり実習)

事前学習:講義(実習)で用いる道具の用意と,身近な素材を用いたものづくりや遊びの意義や価値について考えをまとめる(60分)
事後学習:配布プリントの復習および改良・改善を加えたものづくり(120分)
4回 子どもの生活と安全②(園外・校外活動の安全と防災) 学習のポイント:園外・校外において安全に活動するための配慮事項/防災に関わるフィールドワーク

事前学習:園外・校外での活動において想定されるリスクを,自分の経験やweb,文献等からリストアップし,分類する(60分)
事後学習:自分の生活域の防災について,市町村のハザードマップを用いて調べてまとめる(90分)
5回 生き物の採集と飼育 学習のポイント:生き物の採集・飼育経験の共有(グループワーク)/飼育活動の進め方

事前学習:園や学校で飼育されることの多い生き物を,自身の経験を想起したり文献で調べたりしてリストアップする(90分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習,飼育や採取が可能な生き物ごとにその長所や配慮事項をまとめる(90分)
6回 植物の栽培① 学習のポイント:植物の栽培経験の共有(グループワーク)/栽培活動の進め方

事前学習:園や学校で栽培されることの多い草花や植物を,自身の経験を想起したり文献で調べたりしてリストアップする(90分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習,園や学校で栽培が可能な植物ごとにその長所や配慮事項をまとめる(90分)
7回 植物の栽培②(ものづくり実習を含む) 学習のポイント:栽培活動に基づく発展的な活動/植物を用いたものづくりとその配慮事項

事前学習:園や学校における栽培活動の一覧から,発展的な活動につながった事例をリストアップする(60分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習,園や学校で栽培やものづくりを行う際の場の設定や道具の準備に関する配慮事項をまとめる(90分)
8回 子どもの生活と原体験 学習のポイント:原体験という視点でとらえる自然との関わり/自然体験における保育者の関わり方

事前学習:前回までに扱った事例に含まれる「体験の種類」をリストアップして分類する(60分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習(90分)
9回 素材や題材の研究と活動のつくり方① 学習のポイント:身近な環境や素材を用いた活動構想(グループワーク)

事前学習:イメージマップ,ウェビングマップ,ブレーンストーミング等の発想法についてwebや文献で下調べする(60分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習,講義で例示した素材について,ウェビングの手法を用いて教材としての価値を整理する(90分)
10回 素材や題材の研究と活動のつくり方②(ものづくり実習を含む) 学習のポイント:身近な環境や素材を用いた教材研究(ものづくり実習)

事前学習:ウェビングマップの目的およびその手法について,前回の資料を基に整理する(60分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習および新たな条件設定でのものづくり(120分)
11回 子どもの活動のとらえ方① 学習のポイント:遊びや学びの事例を用いた子どもの姿の考察

事前学習:子ども理解の手立てについてwebや文献等で下調べする(60分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習,講義で配布した別の事例を読み,講義内容を基に考察を書く(90分)
12回 子どもの活動のとらえ方② 学習のポイント:実習場面を想定した子どもの姿の考察と共有(プレゼンテーション)

事前学習:子ども理解の手立てについてwebや文献等で下調べする(60分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習,講義で配布した別の事例を読み,講義内容を基に考察を書く(90分)
13回 子どもの生活と安全③(保育者・教員に必要とされる見識や技能) 学習のポイント:子どもの安全に関わる昨今の動向(性暴力等の防止,心肺蘇生等の応急措置)

事前学習:園や学校における事故や心肺蘇生法についてwebや文献で調べると共に,AEDの使用法の動画を視聴する(60分)
事後学習:性暴力等の防止や心肺蘇生法の適用に関わる保育者・教員としての心構えをまとめる(120分)
14回 子どもの活動の伝え方 学習のポイント:保育のドキュメンテーションの内容と作り方

事前学習:保育のドキュメンテーションの概要をwebや文献等で下調べする(60分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習,講義で配布した事例を基に,自分が作る保育のドキュメンテーションのアイデアをまとめる(120分)
15回 定期試験 学習のポイント:これまでの講義資料を基にした,事例の考察のふり返りおよび要点のまとめ

事前学習:事例の考察のふり返りや要点のまとめ等,これまでの講義内容の復習(300分)
16回 子どもの生活と安全③
総括講義
学習のポイント:定期試験の受け取りと解説/授業評価の実施

事前学習:これまでの学習内容の復習(30分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習および学習成果の確認(90分)

成績評価の方法・基準 毎時間のレポート50%・定期試験(筆記・レポート)30%・授業態度(課題の提出を含む)20%
教科書・参考書 講義の中で随時,資料を配付する(資料中に文献名も紹介する)
履修条件 小学校教職履修者
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