子どもと環境特論  

 小林祐一

1単位

 専攻科保育専攻


履修系統図番号 10A-2030
科目区分 専門教育科目
必修、選択の別 選択 教職必修(幼)
授業形態 演習

到達目標 1.幼稚園教育要領等における領域「環境」のねらいと内容を理解する。
2.「環境を通して行う保育・教育」の考え方や手立てを,事例や体験を通して理解する。
3.幼児の思考や認識を想定した体験を通して,保育者に期待される感性を涵養したりスキルを獲得したりする。
授業概要   幼稚園教育要領に示されている領域「環境」のねらいと内容の理解を踏まえて,「環境を通して行う保育・教育」の具体像を,事例や体験(実習)を通して理解する。学びの過程で,事例の考察と幼児の意識や活動を想定した多くの体験を経験することにより,保育者として期待される豊かな感性の涵養と,遊びや学びを構想する上でのスキルの獲得を目指す。
  状況によってオンライン教材等を用いた遠隔授業を行う場合がある。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 幼稚園教育要領の構成及び内容
環境を通して行う保育・教育
学習のポイント:領域「環境」のねらいと内容/環境を通して行う保育・教育

事前学習:「幼稚園教育要領」と「保育所保育指針」の章立て及び「環境」について,共通点と差異点に留意しながら読み比べる。(90分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習。(90分)
2回 保育・教育の構想と環境のデザイン① 学習のポイント:様々な「環境構成」とその意図/屋内及び屋外環境のデザイン(グループワーク)

事前学習:「幼稚園教育要領」と「保育所保育指針」の「第1章:総則」を読み比べると共に,「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について要点をまとめる。(120分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習。(60分)
3回 保育・教育の構想と環境のデザイン② 学習のポイント:大学構内を対象とした調査と自然マップの作成(フィールドワーク)

事前学習:自然調査に必要な植物図鑑,昆虫図鑑等を用意し,幼児の遊びに生かせそうな動植物をリストアップする。(90分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習。(90分)
4回 幼児の自然環境への向き合い方・保育者としての自然環境への向き合い方① 学習のポイント:「センス・オブ・ワンダー」の考え方/保育者に期待される感性とスキル

事前学習:ネイチャーゲームのアクティビティについて文献やwebで調べ,その内容や考え方をまとめる。(90分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習。(90分)
5回 幼児の自然環境への向き合い方・保育者としての自然環境への向き合い方① 学習のポイント:ネイチャーゲームの体験/実践のためのスキル(実習)

事前学習:「センス・オブ・ワンダー」を読み,その要点と感想をまとめる。(120分)
事後学習:講義内容と配布プリントの復習。(60分)
6回 「数量や図形」「標識や文字」の視点でとらえる「環境」
学習のポイント:大学構内を対象とした調査と分析マップの作成(フィールドワーク)

事前学習:「数量や図形」「標識や文字」への関わりを促す事例を文献やwebで調べる。(60分)
事後学習:講義内容の復習と分析マップの完成。(120分)
7回 素材の研究と環境構成① 学習のポイント:「様々な物の性質や仕組み」「身近な事象への関心」「様々な文化や伝統」に関わる素材の研究(実習,グループワーク)

事前学習:「様々な物の性質や仕組み」「身近な事象への関心」に関わる事例を文献やwebで調べる。(60分)
事後学習:講義内容の復習と次回に向けた資料の収集。(120分)
8回 素材の研究と環境構成②
総括講義
学習のポイント:「様々な物の性質や仕組み」「身近な事象への関心」「様々な文化や伝統」に関わる素材の研究(実習,グループワーク)/授業評価の実施

事前学習:「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」の章立て及び「環境」について,「幼稚園教育要領」と「保育所保育指針」との共通点と差異点に留意しながら読み比べる。(120分)
事後学習:これまでの講義全体と配付プリントの復習。(60分)

成績評価の方法・基準 毎時間の提出物(レポート,作品等)70%  学習への取り組み30%
教科書・参考書 参考文献  
「令和5年度最新版  幼児期までの子どもの育ちに係る基本的なビジョン/幼稚園教育要領/保育所保育指針/幼保連携型認定こども園教育・保育要領  <原本>」チャイルド本社
「子どもと自然とネイチャーゲーム 保育と授業に活かす自然体験」日本ネイチャーゲーム協会
「子どもと楽しむ自然体験活動」光生館
「センス・オブ・ワンダー」新潮社
※その他,授業の中で随時紹介する
  
履修条件 教職履修者
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