中込まゆみ・澤田由美
2単位
保育科
履修系統図番号 | 9C-2040 |
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科目区分 | 専門教育科目 |
必修、選択の別 | 選択 |
授業形態 | 講義 |
到達目標 | 1.家庭訪問保育の意義や社会的役割、法的責任について理解する。
2.子どもの健やかな育ちと家庭訪問保育者の役割について理解する。 3.居宅訪問型保育者としての基礎的知識と基礎的技術・ケアを身につける。 4.居宅訪問型保育者の特徴や役割を深く認識し、基本姿勢と職業倫理の重要性について理解する。 5.保護者(家族)や関係者との連携や協力のためのコミュニケーション能力を身につける。 6.高い資質と見識をもったベビーシッター(家庭訪問保育者)として、家庭訪問保育を担うことができるようにする。 |
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授業概要 | 家庭訪問保育者として、在宅保育に必要な基礎的な知識と技術について学ぶ。
子どもの健やかな育ちについての意識を高め、意義ある居宅訪問型保育を行うことがで きるような保育観と実践力を身につけるため、具体的な事例や演習を取り入れた学習を 行う。(単位取得者は、社団法人全国ベビーシッター協会「認定ベビーシッター」の資 格を取得できる。) なお、状況によってはオンライン教材等を用いた遠隔授業を行う。 |
学習内容 | ||
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回数 | 内容 | 学習のポイント(事前事後の学習を含む) |
1回 | ガイダンス(担当:中込)
家庭訪問保育とは 保育マインド |
本講義の目的と授業内容
家庭訪問保育(家庭訪問保育者)を理解 居宅訪問型保育における保育の考え方、意義を理解 事前学習:教科書「序章」を読み、家庭訪問保育のイメージを構築し記録する。(60分) 事後学習:「保育マインド」についてまとめる、家庭訪問保育とその他の保育の制度上の違いや類似点について考察する。(90分) |
2回 | 居宅訪問型保育の概要(担当:中込)
居宅訪問型保育の保育内容 |
児童家庭福祉における居宅訪問型保育の社会的役割や位置づけ、意義を理解
家庭のニーズや居宅訪問型保育の特徴、配慮事項を理解 事前学習:教科書「第1・第7章」を読み、演習課題に答える。(90分) 事後学習:児童家庭福祉における居宅訪問型保育の重要性と特徴、配慮事項をまとめる。(90分) |
3回 | 居宅訪問型保育の運営(担当:中込)
一般家庭訪問保育の業務の流れ |
居宅訪問型保育者の職務、マナー、運営上の留意点や役割を理解。一般型家庭訪問保育利用の概要、業務の流れ等を理解
事前学習:教科書「第9・第17章」を読み、実際に自分が業務している姿や、利用者とのやり取りをイメージし記録する。(90分) 事後学習:居宅訪問型保育事業と一般型家庭訪問保育の業務の流れを考察してまとめる。(90分) |
4回 | 居宅訪問型保育者の職業倫理と配慮事項(担当:中込) | 居宅訪問型保育者の基本姿勢と職業倫理、自己管理、各方面との関係づくりを理解
事前学習:市役所などを訪ねて、地域の子育て支援を調べてまとめる。(90分) 事後学習:居宅訪問型保育に関する地域の人々の意見を収集して考察し、まとめる。(120分) |
5回 | 居宅訪問型保育における保護者への対応(担当:中込) | 子育て支援の役割と意義、必要な知識技術を理解
保護者への対応の基本を理解 事前学習:教科書「第12章」を読み、想定される実践現場における困難や保護者からの相談事について、いかに対応すべきかを含めて考察する。(90分) 事後学習:事例(演習)について考察して、支援の方法をまとめる。(90分) |
6回 | 乳幼児の生活と遊び
乳幼児の発達と心理 (担当:澤田) |
乳幼児の生活と遊びを理解
乳幼児の発達と心理を理解 事前学習:教科書「第2章・第3章・第16章」を読み、発達過程の特徴を理解する(60分) 事後学習:講義内容を復習し配付プリントに取り組む(120分) |
7回 | 乳幼児の栄養と食事(担当:澤田) | 乳幼児の食事と食育を理解
事前学習:教科書「第4章」を読み、離乳の進め方を理解する(60分) 事後学習:講義内容を復習し配付プリントに取り組む(120分) |
8回 | 保育技術(1)抱き方、睡眠(担当:澤田) | 保育技術(1)抱き方、睡眠を理解
事前学習:教科書「第15章」睡眠を読み、睡眠について理解する(60分) 事後学習:講義内容を復習し配付プリントに取り組む(120分) |
9回 | 保育技術(2)排泄(担当:澤田) | 保育技術(2)排泄を理解
事前学習:教科書「第15章」排泄を読み、おむつ交換について理解する(60分) 事後学習:講義内容を復習し配付プリントに取り組む(120分) |
10回 | 保育技術(3)清潔、衣服の着脱(担当:澤田)
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保育技術(3)清潔、衣服の着脱を理解
事前学習:教科書「第15章」清潔を読み、乳幼児の沐浴・入浴方法を理解する(60分) 事後学習:講義内容を復習し配付プリントに取り組む(120分) |
11回 | 子どもに多い症状とその対応
心肺蘇生法(担当:澤田) |
子どもに多い症状とその対応を理解
心肺蘇生法を理解 事前学習:教科書「第5章・第6章」を読み、健康観察のポイントを理解する(60分) 事後学習:講義内容を復習し配付プリントに取り組む(120分) |
12回 | 在宅訪問型保育における環境整備
安全の確保とリスクマネジメント(担当:澤田) |
在宅訪問型保育における環境整備を理解
安全の確保とリスクマネジメントを理解 事前学習:教科書「第8章・第10章」を読み、保育における環境整備と安全確保を理解する(60分) 事後学習:講義内容を復習し配付プリントに取り組む(120分) |
13回 | 子ども虐待
配慮を要する子どもへの支援(担当:澤田) |
子ども虐待を理解
配慮を要する子どもへの支援方法を理解 事前学習:教科書「第13章・第14章」を読み、気になる行動のとらえ方について理解する(60分) 事後学習:講義内容を復習し配付プリントに取り組む(120分) |
14回 | さまざまな家庭訪問保育(担当:澤田) | さまざまな家庭訪問保育を理解
事前学習:教科書「第18章」を読み、さまざまな家庭訪問保育について理解する(60分) 事後学習:講義内容を復習し配付プリントに取り組む(120分) |
15回 | 定期試験 | 事前学習:試験に備えての学習(240分)
事後学習:試験結果の自己採点(30分) |
16回 | 総括講義(中込・澤田) | 本講義のまとめ
定期試験の解説と総評 授業評価の実施 事前学習:学習内容の復習(60分) 事後学習:学習成果の確認(90分) |
成績評価の方法・基準 | 定期試験(筆記)80%、課題提出(レポートを含む)20% を目安に総合的に評価する。 |
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教科書・参考書 | 「家庭訪問保育の理論と実際 ~居宅訪問型保育基礎研修テキスト・一般家庭訪問保育学習テキスト~」公益社団法人全国保育サービス協会監修(中央法規出版株式会社) |
履修条件 | 「保育士」資格取得予定者 |