法学(日本国憲法)   現代社会のルール

 原 禎嗣

2単位

 食物栄養科栄養士コース


履修系統図番号 2NPC-0104
科目区分 一般基礎教育科目
必修、選択の別 選択 教職必修(幼) 教職必修(小)
授業形態 講義

到達目標 いわゆる「法学概論」の主要な内容、憲法および関連諸法規に関する基礎的事項を⼗分に理解し、それらを⾃分の⾔葉で⽂章化できることを目標とします。
授業概要   短期大学1年生を対象に、「法」という学問対象の位置付けから語りおこし、具体的な学び方を指導しつつ、社会における「法」のあり方と、それを具現する日本国憲法について考察していきます。短大生として身につけるべき「法」に関する諸知識、意識は、高等学校の「現代社会」や「倫理」で学んだ「法」のそれとは違うかも知れませんが、遠くない将来、社会人として触れなければならない様々な法現象や、各種試験対策としての法律科目学習など、法との関わりは多岐に渡ります。それらの基礎となる知識を、半年かけてじっくりと身につけていきましょう。
  本講義では、指定の範囲を予習したことを前提に、講義の冒頭で小テストを行う反転型授業を実施します。またICTを用いて講義に関する質問を受け付け、翌週に回答する形で双方向型講義を行います。

学習内容
回数 内容 学習のポイント(事前事後の学習を含む)
1回 ガイダンス〜法学の学び⽅
授業の到達目標、授業概要、授業計画を説明する。 学習の助けとなる教材(参考書)を紹介する。
事前学習:シラバスを確認する。 ⾼校の「政治・経済」のうち、司法権に関する部分を復習する。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、 授業の到達目標、授業概要、授業計画を確認する。(2時間)
2回 六法とは何か
「六法」の使い方、「六法」という言葉の由来について概説する。
法令の構造について概説する。
事前学習:教科書3~24頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、法令用語の意味を自分の言葉でまとめておく。(2時間)
3回 法とは何か
法の定義から語りおこし、その発生から発展の経過をたどり、様々な角度から法を「定義」する。
事前学習:教科書41~48頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、法の定義、法と他の規範との関係について意味を自分の言葉でまとめておく。(2時間)
4回 法源論1
⽇本における成⽂法体系について詳しく説明し、法体系の頂点にある憲法の原理に触れる。
憲法の最高法規性、法の支配について概説する。
事前学習:教科書63~68頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、法令のピラミッド構造、法の支配の意味について自分の言葉でまとめておく。(2時間)
5回 法源論2
⽇本における不⽂法について、歴史的経緯を踏まえて説明する。不文法が存在しうる方領域について考え、憲法に定める「司法」の意義について解説する。
事前学習:教科書69~77頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、不文法が使われる理由について自分の言葉でまとめておく。(2時間)
6回 法の分類1
公法・私法・社会法の発生、展開について簡単に触れ、そこから日本国憲法の人権編に定める各権利について概説する。
事前学習:教科書79~87頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、公法・私法・社会法それぞれの発生および日本国憲法の人権編についてまとめておく。(2時間)
7回 法の分類2
普通法・特別法、強行法・任意法の区分について詳細に説明する。
事前学習:教科書88~91頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、各分類の意味、実益についてまとめておく。(2時間)
8回 法の分類3
実体法・⼿続法、固有法・継受法、国内法・国際法の区分について詳細に説明する。
事前学習:教科書91~96頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、各分類の意味、実益についてまとめておく。(2時間)
9回 法の効⼒
法と正義の関係について簡単に述べた後、時に関する法の効⼒について、法の成立から失効・廃止までのプロセスを説明する。
事前学習:教科書97~107頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、法の形式的効力のうち時に関する効力についてまとめ、いくつかの「原則」について混乱しないよう整理しておく。(2時間)
10回 法の効⼒2
⼈に関する法の効⼒、場所に関する法の効⼒について説明し、憲法に定める主権に関し、国家の側から観察される効果について詳細に説明する。
事前学習:教科書107~110頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、人に関する効力、場所に関する効力についてまとめ、対人高権、領土高権の考え方を整理しておく。(2時間)
11回 法の解釈1
法を適用する、とはどのような行為かを考える。ついで法の解釈とは何か、なぜ解釈が必要なのか、さまざまな解釈手法のうち、有権解釈とはどのようなものか、解説する。
事前学習:教科書111~115頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、法的三段論法と立法、司法、行政解釈についてまとめておく。(2時間)
12回 法の解釈2
法律学の中核とも言える学理解釈について詳しく解説する。様々な解釈手法を説明した後、法的安定性と具体的妥当性という、解釈にあたって欠くことのできない2つの要件についても詳説する。
事前学習:教科書115~126頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、論理解釈の4つの類型と類推についてまとめておく。(2時間)
13回 司法制度1
我が国の司法制度について、三権分立との関係を中心に、歴史的経緯も踏まえて解説する。
事前学習:教科書129~146頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、我が国の司法の変遷についてまとめておく。(2時間)
14回 司法制度2
現在の日本の司法制度について解説する。憲法が定める「司法」の働きから説き起こし、他の二権との関係に留意しつつ、日本の統治機構の一角を占める司法権についての理解を深める。
事前学習:教科書147~179頁を精読し、難読語の意味を調べておく。(2時間)
事後学習:ノートを整理し、現在の裁判のあり方、特に裁判員制度についてまとめておく。(2時間)
15回 定期試験 事前学習:教科書および自身のノートをもとに、法学全般について復習して試験に備える。(2時間)
16回 総括講義
定期試験の解説と講評
授業評価の実施
事後学習 ︓ 法学( ⽇本国憲法)の授業を振り返る。
教科書の未読部分を読み終える。 (2時間)

成績評価の方法・基準 定期試験  60%
講義中に行う小テスト  40%
教科書・参考書 霞信彦・原禎嗣他『法学概論【第二版】』・2025年3月・慶應義塾大学出版会
『ポケット六法』『コンパクト六法』など⼩型の六法(2026年版に限る)
その他必要な資料等は、電⼦ファイルを配布する。
履修条件 特になし(本科目に関心と熱意のある履修生の参加を期待しています。)
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